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ポインタを指先で動かす!? サンワサプライの光学式フィンガーマウス
「光学式フィンガーマウス(400-MA006)」の価格は3,480円。USB接続でWindows Vista/XP/2000/Me/98SEに対応する
2ボタンにホイールというシンプルな構成。なお、ホイールにクリック機構は組み込まれていない
サンワサプライの「400-MA006」は、非常にユニークなポインティングデバイスである。便宜上、「光学式フィンガーマウス」と呼ばれてはいるが、使い方や形状は一般的なマウスのイメージからはかけ離れている。指の第1関節と第2関節の中間あたりにバンドを巻き付けて固定するという、ある意味ウェアラブルなポインティングデバイスなのである。
まるで巨大な指輪のようだが、この状態で指先をデスク面などに向けて動かすと、それに合わせてディスプレイ上のマウスポインタが動くのだ。マウス、タッチパッド、トラックボール、いずれとも異なる不思議な操作感が味わえるアイテムである。
製品を見るとフィンガーマウスという発想の物珍しさばかりが目立ってしまいそうだが、実は思った以上に扱いやすい。握りしめた指の間にペンを挟んで文字を書いているような操作性というのが筆者の感想である。ボタン操作は親指と人差し指で物をつまんでいるようだし、ホイール操作は指先を擦り合わせているような感覚。いずれも日常頻繁に行なう動作に近いため、ほとんど違和感がないのである。
トラッキング精度の高さも意外なほどだ。光学式センサーと反射面との距離が安定せず、角度も定まらないはずなのだが、ほぼ思い通りにマウスポインタを動かすことができるのである。確実にポイントしたい場合はデスクなどの縁へ前腕を押し当てるように軽く固定し、手首を振るようにすると良いし、細かい動作を行なうときは400-MA006を装着した指の先でデスク面などに軽く触れ、文字を書くように動かすと良いようだ。
他のポインティングデバイスと異なるのは、反射面に指を突き立てたまま不用意に手を動かさないよう注意しなければならないという点。視線がついていかず、ディスプレイ上のマウスポインタを見失ってしまうことがあったのだ。最初のうちは少々これに悩まされたりもしたのだが、必要に応じて指を寝かせて反射角を浅くしたり、あるいは腕を持ち上げて反射面から遠ざけるといったコツをつかみさえすれば解決しそうである。
垂直に立てた状態で測ってみたところ、トラッキングセンサーの有効距離は1cm程度。これ以上反射面から離れるとすぐさまLEDの光量が落ち、マウスポインタが追従しなくなる。装着しているのを忘れて手を伸ばしたとしても、周りにいる人を赤い光で照らし、驚かせてしまうようなことはないだろう。
バンドの付け根にあるワイヤーは方向を安定させるガイドらしい。本体端にある2本の突起はスタンドのように見えるが用途は不明
本体先端部のトラッキングセンサーは普通のマウスに比べると浅い位置に取り付けられているように見える
本体ユニットの重量は20gほどだろうか。軽量だが長時間の使用は指に負担をかけるおそれがあるので注意したい
本体は全長約6cmと非常にコンパクト。装着した状態でキーボードをタイプすることができるし、その気になればペンを持ってメモを取ることさえできる。ただ、マニュアルには「指や手に負担を与えますので、長時間(1時間以上)のご使用は控えてください」との注意書きが添えられている。筆者が使った範囲では特に不具合はなかったが、長時間装着していると指先にウエイトを着けて筋力トレーニングをしているような気分になるのは事実だ。手に疲労を感じたら使用を一時中断するといった配慮は必要かもしれない。
ボタンとホイールは本体の左側面にある。右手の人差し指に装着することを想定した配置だが、他の指で使えないと言うわけではなさそうだ。試してみたところ、中指に装着して人差し指を本体上端に添える持ち方は細かい操作に向いているように思えた。なお、ボタンやホイールが操作しにくい場合は親指側へ傾くよう、若干角度をつけて固定すると扱いやすいようである。
ノートならパソコン側の内蔵ポインティングデバイスやボタンと併用しても良いだろう。筆者の場合、マウスポインタの移動とホイール操作は400-MA006、左右ボタン操作はパソコン側の内蔵ポインティングデバイスという使い方が合っているようだった。この組み合わせなら指を選ばないし、左手に装着するという方法も考えられる。
反射面の材質は一般的な光学マウスと同様、ガラスや鏡面といった特殊な物を除けば、それほど気にしなくても良いようである。そもそも水平でフラットなスペースを必要としないので、積み上げた雑誌やソファのクッション、あるいは直販サイト「サンワダイレクト」の製品紹介ページ(
URL
)にもあるように、腰掛けた状態の腿の上など、手の届く範囲にある物ならなんでもマウスパッドの代わりになってしまいそうである。
ボタンにはヒレのような張り出しがあり、指をかけやすい。段差があるので左右を押し間違えることはないだろう
1.2mのUSBケーブルは肌触りの良い組み紐風のカバーに覆われている。昔の電灯線のようで、ちょっと懐かしい(笑)
今のところサンワダイレクトでの限定販売品のためか、真っ白な簡易パッケージに収められていた
本体は飾り気のないマットブラック。硬質ゴムのような滑らかな手触りだ。パソコン周辺機器と言うより、レーザー照準器などのミリタリー系アイテムや、モノキュラー(単眼望遠鏡)といったアウトドア系アイテムを思わせるデザインである。本体の横には指に巻く幅2cmほどのバンドが取り付けられている。ベルクロ(マジックテープ)で固定する方式なので、長さの調整は簡単だし取り付けや取り外しもワンタッチ。しかも、伸縮性を備えているので手の大きさや指の太さに関係なく、ぴったりとフィットさせることができる。
ボタンは一部がヒレのように外側に張り出している。段差がつけられているので、いちいち視線を移して確認しなくても指先の感触だけで左右を区別できるだろう。装着位置にもよるが、操作には意識して親指を伸ばす必要があるため、不用意にボタンを押してしまったりホイールを回してしまうようなことはなさそうである。
ボディの上端からは約1.2mのUSBケーブルが伸びている。一般的なビニールコーティングではなく、全体がソフトな繊維状のカバーに覆われており、なんとなくレトロな雰囲気だ。手に装着するという構造上、ケーブルが肌に触れることになるので、そのための配慮だろう。指先に擦れたり、手の甲にまとわりついてもベタつかず、なかなか快適だった。
400-MA006は、今のところ店頭では扱われておらず、サンワダイレクトのみの限定販売。価格は3,480円となっている。斬新な使用法やユニークなデザインもさることながら、どこででも使える省スペース指向のポインティングデバイスとして注目すべきアイテムなのではないだろうか。
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URL
製品情報
http://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/400-MA006
サンワサプライ
http://www.sanwa.co.jp/
(斉藤成樹)
2007/12/19 11:01
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