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お風呂で楽しむワンセグテレビ! 録画もできる防水ブラビア
ワンセグテレビ「XDV-W600」の実売価格は4万円前後。本体サイズは145×42×98mm(幅×奥行×高)、重量は約302g
ソニーのブラビア(BRAVIA)にバスルームやキッチンで使える防水機能を備えたワンセグテレビ「XDV-W600」が加わった。4.0型クラスのワイド液晶画面に録画再生機能、FM/AMラジオ受信を組み合わせたオシャレなデザインのポータブルモデルである。のんびりバスタブに浸かりながら、あるいは炊事や家事を片付けながらテレビやラジオを楽しむのにぴったりのアイテムだ。
主に女性ユーザー向けとしているためか、ボディは角のない滑らかな曲線で形作られた可愛らしいフォルムである。まるでシャンプーボトルのような清潔感のあるデザインだ。ボディカラーはシンプルなホワイトのほか、パステル調のピンクとブルーが用意されている。どちらも抑えた色づかいで、バスルームやキッチンのインテリアと違和感なく調和するだろう。
防水規格はIPX7/IPX6。水に浸した状態で使用できるわけではないが、シャワーや雨などの水滴が勢い良くかかっても問題ないし、水を張った浴槽や洗面台程度の深さなら、誤って沈めてしまってもトラブルに見舞われる恐れはない。家庭内の水回りで安心して使える性能である。
ブラビアのラインナップに名を連ねているだけあって、映像表示のクォリティはとても高い。一般的な携帯電話などと比べて、ひと回り大きい4型クラスの画面サイズながら、非常にシャープな映像なのだ。しかも輝度は高く、発色が鮮やか。明るさは5段階、コントラストはソフト、ノーマル、ダイナミックの3種類が選べるので、バスルームやキッチンだけでなく、照明を抑えた寝室から陽光下の屋外まで、幅広いシーンで高画質を楽しむことができる。
長いバッテリー駆動時間も特徴の1つだ。本体に充電式リチウムイオンバッテリーを内蔵しているほか、単3形アルカリ乾電池4本を電源として使用できるのである。この2つの電源を併用することで、ワンセグテレビなら最大約23時間、ラジオなら最大約76時間もの連続動作が可能となるのだ。これなら心おきなく長風呂を楽しむことができるし、バッテリー切れで気になる番組を見逃すこともなくなるだろう。
内蔵バッテリーだけでも最大約7時間のワンセグ視聴が可能だが、単3形アルカリ乾電池を併用すれば約23時間もの連続動作が可能だ
電池ケースの下に収納されているFMラジオ用コードアンテナ。先端に小さな吸盤がついているので窓ガラスなどに固定できる
上面にあるファンクションボタンだけでなく、わかりやすいメニュー画面から各モードを呼び出すこともできる
各種の設定はジョグダイヤルで項目を選び、決定ボタンで選択する。感覚的にわかりやすい一般的な方式だ
本体内に2GBのメモリを内蔵し、最大100番組10時間分のワンセグテレビ録画が可能。予約機能も充実している
ワンセグ放送の録画は内蔵の2GBメモリに記録する方式。外部ストレージには対応しないものの、最大100番組、約10時間分を録画できる。予約はEPGによる番組選択のほか、日時指定、曜日指定、月~金、月~土の週間指定など、きめ細かく対応している。もちろん、電源が切れた状態からの留守番録画も可能だ。残念ながらラジオ放送を録音することはできないが、ポータブルテレビとしては十分以上の機能と言える。
本体上面にあるファンクションボタンはワンセグテレビ、ビデオ再生、FMラジオ、AMラジオの各モードを切り替えるためのもの。その隣には今見ている番組をワンタッチで記録する録画ボタンがある。音量や各種機能は画面両サイドのボタンと右横に突き出したジョグダイヤルで設定する方式。4つのモードを備えているだけに少々煩雑な面もあるが、感覚的にわかりやすい軽快な操作感だ。
一般的には防水というと隙間のできないタッチパネルが有利だと思われるが、XDV-W600では比較的大きなメカニカル式を採用した点は高く評価したい。おかげで濡れた指先でも押し間違えたりせず、確実に操作できるのである。ボトルキャップのようなジョグダイヤルは径が大きいうえに指先がかかる突起も配置されていて、これもまた非常に扱いやすいのだ。
上面にはワンタッチ録画、モードを選択するファンクション、電源の各ボタンが並ぶ
ジョグダイヤルはシルバーのリング部分を前後に回転させる方式。選局や項目選択、ビデオの再生速度調整などに使用する
後方に向けて配置されたステレオスピーカー。大音量は出せないがヌケの良いクリアな音質だ
左右2つのスピーカーは背面にある。この配置だと直接音が耳に届かないはずだが、こもるようなことはなくクリアなサウンドが楽しめるのが意外だった。そればかりか、タイル張りの壁際など、反響の強い場所で聴くと非常に広がりのある豊かな音になるのだ。これはバスルームなどの環境を考慮した設計なのかもしれない。
スピーカーの脇には防水キャップ付きのヘッドホンジャックとACアダプタを接続する電源ジャックがある。底面にあるスライド式ロックを解除して防水された裏ブタを開けると、単3形アルカリ乾電池4本分の収納スペースがあらわれる。よく見ると、下の隙間に吸盤付きの小さなスプールに巻き付けられたアンテナコードが押し込まれているのがわかるはずだ。FMラジオを聴くときは、これを引き出して窓ガラスなどに貼り付けると感度がアップし、安定した音声を楽しむことができる。
ちなみに、背面中ほどにあるスリットにはマルチアタッチメントと呼ばれる支柱が取り付けられる。これには2通りの使いかたがあって、角度をつけて立てかけることもできるし、壁などに取り付けたフックから吊り下げることもできる。シンプルながら、よく考えられたアクセサリーである。
付属のマルチアタッチメントは2通りに使える便利モノ。浴槽のフチに置いても良いし、挿し替えて壁のフックなどから吊り下げても良い
外部アンテナ用コネクタと切り替えスイッチを装備。UHFアンテナなどのケーブルを接続すれば安定した映像が楽しめる
付属の専用スタンド。本体を窪みにセットするだけで内蔵バッテリーの充電と外部アンテナの接続が同時に行える
本体と同じように丸みを帯びた付属スタンドは本体を直立させるだけでなく、バッテリーの充電機能と外部アンテナの接続機能とを備えたベースステーションだ。携帯電話などのクレードルと同じく、本体をセットするだけで窪みの底にある金具が本体の接点と接続する方式を採用しているため、非常に使い勝手が良い。
背面に外部アンテナケーブルを接続するコネクタとスライド式切り替えスイッチ、またACアダプタを接続するジャックが設けられている。なお、本体以外のスタンドやACアダプタは防水機能を備えていないので水滴などがかからないよう注意が必要だ。
調整次第で陽光かでも高い画質を楽しむことができる。バスルームやキッチンだけでなくアウトドアに持ち出すのも良さそうである
ワンセグ受信機能付きの携帯電話やカード型のポータブルテレビと比較するとXDV-W600は大柄で重量もある。しかし、色鮮やかな大画面ディスプレイにステレオスピーカーを搭載、録画再生ができてラジオも聴けてしまう上、内蔵バッテリーと単3形アルカリ乾電池を併用した大容量の電源を備えているのである。
これはもうキャンプやスポーツ観戦にもぴったりなのではないだろうか。女性的なデザインとはいえ、今回試用したホワイトなら筆者のようなオジサンが携帯していても違和感はない。バスルームやキッチンだけでなく、さまざまなシーンでの活躍が期待できそうなアイテムである。
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URL
製品情報
http://www.sony.jp/products/Consumer/oneseg-radio/products/XDV-W600/
ソニー製品情報
http://www.sony.jp/
(斉藤成樹)
2008/11/05 12:22
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