気になる! itemズ

　バッファローコクヨサプライ。まず、このダブルネームからして気になってしまう。バッファローといえばPC周辺機器メーカーとして名高い。一方のコクヨは文具や事務用品の老舗だ。

　この2社のコラボレーションとも言えるバッファローコクヨサプライは、PC周辺機器と事務用品の中間、いわゆるOA関係の製品を中心に扱うブランドなのである。今回は同社のラインナップからちょっと便利なアイテムを2品紹介したい。

■ SDカードを2枚挿しできる！　BSCRDSDU2シリーズ

BSCRDSDU2シリーズ。標準価格は1806円で、ホワイトとブラックモデルを用意

　まず最初にご紹介する「BSCRDSDU2シリーズ」は、モバイルノートと組み合わせた携帯用として、また自宅やオフィスのPCで使用するにも使い勝手の良い、軽量コンパクトなメモリカードリーダライターである。普及率が高く、使用頻度の高いSD系だけに焦点を絞り、しかも複数のメモリカードを同時に扱えるのが大きな特徴となっている。

　通常のマルチカードリーダライターは、複数タイプのメモリカードに対応できる反面、それぞれを1枚ずつしか挿すことができない。例えば、同じタイプのカードの内容をコピーしようとすると、内容をいったんPCなどに転送し、別のメモリカードに挿し替えた上で書き戻すという作業が必要になる。

　しかし、同種のメモリカードに対応したスロットが2つあれば、PC内のドライブ間でコピーするのと同じように簡単に行えるのである。実を言うと、筆者はまさにこの目的のためにカードリーダライターを2台使用している。今回は本製品の試用期間が年末年始と重なっていたこともあり、知人たちと撮影した画像や映像を素早くコピーするのに非常に役立ってくれた。

　BSCRDSDU2は、標準的なSDメモリカードから容量32GBのSDHCメモリカード、それにMMCまで、合計24種類のメディアに対応している。miniSDメモリカードにはアダプタを必要とするが、使用頻度が高まっているmicroSDメモリカードには専用スロットが用意されていて、そのまま挿し込むことができる。携帯電話をヘビーに活用するユーザーにはうれしい設計だ。


同種のSDメモリカードを同時に2枚挿せるのが大きな特徴。PCのドライブ間コピーと同じ感覚で内容を転送できる	携帯電話などに広く採用されているmicroSDカードの専用スロットも用意。最大8GBのmicroSDHCメモリカードに対応する

スロットは3つあるが、上段左のmicroSD用と右のSD用は同時に使用できない。実用上は2スロットのメモリカードリーダライターだ

　スロットはSDメモリカードサイズが2つ、それにmicroSDメモリカードサイズが1つ。ただし、上段に並んでいるmicroSD用とSD用は同時に使用することはできないので、実質2スロットのリーダライターユニットと言うことになる。

　本体は手のひらで包み込めるほど、コンパクトで軽量。左側面からはPCと接続する長さ約10cmのケーブルが伸びている。別の側面に刻まれた台形のミゾは、USBプラグに取り付けられている突起をはめ込んで固定するためのものだ。ケーブルがループ状になるので収納時には壁のフックなどにかけておけるし、携行時にも便利なデザインである。

　なお、メーカーのダウンロードページ（URL）には、Windows上で専用アイコンを表示させるユーティリティも用意されている。機能が強化されるわけではないが、2つあるスロットをひと目で見分けられるようになるという点で利用価値の高いツールだ。

　また、ファームウェアのアップデート機能を備えているので、今後リリースされるSDXCといった新しいメモリカードへの対応も期待できるかもしれない。


本体に刻まれた台形のミゾにUSBプラグ部分の突起をはめ込んで固定できる。ケーブルは直出し式で長さ約10cmだ	ミゾにプラグを固定すれば収納や携行に便利。参考までに、筆者はケーブルでできたループを壁のフックに引っかけてぶら下げていた

■ 電源コンセントとUSBポートを搭載の「BSTA22AUシリーズ」

BSTA22AUシリーズの標準価格は3203円。BSCRDSDU2と同じく、ブラックとホワイトの2色を用意する

　続いて紹介する「BSTA22AUシリーズ」は、プラグ一体型の2個口電源タップである。しかし、ACプラグを2本挿せるだけの単純な2又コンセントボックスではない。前面にUSBポートが2つ配置されているのだ。内部にACアダプタを搭載しており、このポートからUSBバスパワーによる電力供給を行えるのである。

　PC周辺機器以外にもUSBバスパワーで動作、充電できる製品は数多い。ちょっと思いつくだけでも、ポータブルメディアプレーヤーをはじめとして、携帯ゲーム機、PDA、デジタルカメラ、ICレコーダー、携帯電話などなど、普段良く使うお馴染みの機器がUSBによる電力供給や充電に対応しているのである。

　これだけ広く使われているのはUSBバスパワーのメリットが大きいからなのだが、デメリットがないわけではない。その製品用のアダプタやクレードルが利用できない場合、PCなどのUSBポートに接続する必要があるのだ。つまり、供給側機器のUSBポートを通電状態に保っておかないと電源が確保できなくなってしまうのである。

　しかもUSBバスパワーは1ポートあたりの容量がそれほど大きくはない。場合によっては、接続した機器が動作しなくなってしまう可能性があるのだ。データのやりとりを伴わない電力供給だけなら、本製品のようなACアダプタ内蔵の電源ユニットを使った方が便利で効率的なのである。


通常のACコンセント2つとバスパワー供給用のUSBポート2つを装備した製品。ポータブル機器の電源用として非常に便利だ	USBポート2つの電源容量は合計で1000mA。扇風機やホットプレートといったガジェット系アイテムを接続しても面白そうだ

　本体は一辺が約7cmの真四角に近い形状、厚さ2cmほどの小さなボックスだ。上面にUSB通電確認用の小さなLEDインジケータが配置されている。プラグは180度回転するスイング式を採用。角度が自由に調整できるので、延長コードの先に継ぎ足すのも良いし、壁のコンセントから吊り下げるような形で使用しても良い。

　プラグを内側に向けて折りたたむと凹凸のない、ほぼ正方形の小箱になるため、収納や携帯にも便利だ。自室やオフィスで利用するだけでなく、ACアダプタや充電機器といった荷物を少しでも減らしたい旅行、出張などのお供にお勧めしたいアイテムである。


刃の部分が180度回転するスウィング式プラグを採用。ACプラグの挿し込み口は左右の側面に1つずつある	刃を内側に折りたたむと凹凸のないボックスになる。頑丈な作りなので旅行や出張にも安心して持っていけそうだ

■ ＵＲＬ
　 BSCRDSDU2シリーズ　製品情報
　 http://buffalo-kokuyo.jp/products/catalog/flash/bscrdsdu2/
　 BSTA22AUシリーズ　製品情報
　 http://buffalo-kokuyo.jp/products/catalog/supply/bsta22au/
　バッファローコクヨサプライ
　 http://buffalo-kokuyo.jp/

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（斉藤成樹）
2009/01/14 11:22

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