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高感度かつ低雑音! 受信性能重視のUSB接続型ラジオチューナー
USB接続型のAM/FMラジオチューナー「RDPC-101」。直販サイトの価格は6980円。対応OSはWindows Vista/XP
PC用のラジオには、通常のラジオよりも不利な点がある。それはPCが発する電気的なノイズの影響を大きく受けてしまう点だ。特に、AM放送は音声が雑音にかき消され、聴き取れなくなってしまう場合さえあるのである。
今回紹介するサン電子の「RDPC-101」は、この悪条件に対応すべく、高感度と低雑音を追求して開発されたUSB接続型のAM/FMラジオチューナーである。高性能ラジオチューナーユニットとノイズシールドを内蔵。PCなどからの雑音を抑え、ラジオ放送をクリアな高音質で再生するこだわりの一品だ。
意外なことに、本製品ではAM、FMとも受信に外部アンテナを必要としない。FM用としてプラグ挿し込み式の拡張ワイヤアンテナが付属しているものの、AMは外部アンテナ端子が装備されていないのである。使いやすさの面で優れた設計ではあるが、肝心の音質は大丈夫なのだろうかというのが最初の印象だった。
ところがセットアップして音を聴いてみると、受信性能にこだわったという設計がダテではないことを実感する。筆者が住む地域は電波の入りが悪いため、一般的なラジオの内蔵アンテナだけではじゅうぶんな感度が得られないことが多い。しかし、このような条件下でも本製品はクリアな音声を聴かせてくれたのだ。受信感度の不足、あるいはPCや周辺機器からのノイズに悩まされているリスナーに注目していただきたいアイテムである。
AM用、FM用、各アンテナを内蔵。FMの感度が不足する場合はピンプラグで着脱する拡張ワイヤアンテナが利用できる
側面にはFMの感度が不足した場合に接続する拡張ワイヤアンテナ用のジャック、それにミニBタイプのUSBコネクタが配置
受信性能に対するこだわりは、高性能なチューナーユニットとノイズシールド以外の部分にも見受けられる。まず、アース線の採用。一般にアースと言えば、感電や漏電の防止といったイメージがあるが、実は無線機器やオーディオ機器のアンテナ性能を向上させ、ノイズ低減に大きな威力を発揮するのである。ミニコンポクラスのラジオチューナーならアース端子を備えている製品は珍しくないだろう。しかし、軽量コンパクトな、それもPC用である本製品に搭載するという受信性能追求の姿勢には感心させられる。
また、アンテナを内蔵した本体を、3mほどもある長いUSBケーブルで受信条件の良い場所に設置できるようにしたという点。これは単純に電波が入りやすい場所という意味合いだけではない。ノイズはPCからだけではなく、家電製品や蛍光灯などからも発生している。こういった機器から距離を取ることで雑音の混入を抑えられるのである。
付属の「USB AM FM RADIO」。見た目も機能もシンプルで扱いやすいアプリケーションだ
製品には、「USB AM FM RADIO」というソフトウェアが付属している。本体と同様、AM、FM各放送の受信、それに録音という基本性能を重視したラジオ聴取アプリケーションである。視覚的にわかりやすい幅広のステータスウィンドウを中心に、太い文字と大きなボタンが並ぶシンプルなデザイン。AM、FMそれぞれ12局分のプリセット選局ボタンが用意されており、ミニコンポのラジオチューナーなどと同じ感覚で操作できる。
録音機能はマニュアル操作に加え、あらかじめ指定したスケジュールにしたがって自動的に録音を開始するタイマー機能を搭載。放送局の周波数、日付や曜日、開始時間と終了時間を計8パターン登録できるので、週ごとの教養番組や音楽番組を継続して保存できるほか、変則的な予約録音にも対応できるだろう。
タイマー録音は放送局、日付、曜日、時刻の組み合わせを計8パターン登録可能。ウィンドウに一覧表示されるので非常に扱いやすい
AM、FMそれぞれ12局分のプリセット選局ボタンを搭載。設定は周波数指定のほか、メインウィンドウでのボタン操作でも可能だ
録音ファイル形式は、汎用性の高いMP3。ビットレートは320kbpsと高めに設定されており、かなり高音質の音声データが記録できる。もちろん、再生機能も搭載されているが、これはリストからファイルを選ぶだけという単純なもの。放送局、番組、日時といったカテゴリーごとに整理分類したい場合は、別途音声データ管理ツールを併用したほうが良い。
録音した番組をポータブルオーディオプレーヤーに転送し、外出先で聴きたい場合に便利だし、ビットレート変換機能があれば、少々音質を落とし、ストレージ容量を節約するといった用途にも活用できるだろう。
MP3形式による録音再生機能を搭載。録音ビットレートは将来的に調整機能の追加を検討するという
再生機能はリストからファイルを選ぶだけという非常にシンプルなもの。やはり音声データ管理ツールを併用したいところだ
パネルの中央に四角く並べられた9つのインジケータランプ。AM放送受信中は緑、FM放送受信中には赤く発光する
本体は明るいメタリックブルー。脚部が広がった縦型パネルのようなデザインである。重量は約50g、サイズは40×60×71mm(幅×奥行き×高さ)と軽量コンパクト。窓際など、落下の恐れがある場所に置く場合に備え、固定用の粘着テープ付きのマジックテープ(ベルクロ)が付属する。
正面には3×3、計9個のインジケータランプが正方形に並べられている。これはAMラジオ受信中は緑、FMラジオ受信中は赤く発光するイルミネーションだ。側面にはPCと接続するミニBタイプのUSBコネクタと付属FM拡張アンテナを接続するコネクタがある。アース端子は本体にあるのではなく、USBケーブルのコネクタ部分から分岐している。短いケーブルの先のピンジャックにアース用ケーブルのプラグを挿し込むというユニークな方式だ。
アース用ケーブルの先端にはワニ口クリップが取り付けられていて、コンセントのアース端子に簡単に接続できる。手近にアース端子がなくても、窓枠やベランダの手すりなどに接触させるだけで、ある程度の効果が得られるようだ。ちなみに、以前は水道の蛇口にアース線を取り付けるというワザが使われていたようだが、最近では電気を通さない樹脂製の配管が増えているため、機能しない場合が多いとのことである。
アースを接続すると面白いようにノイズが減る。コンセントのアース端子だけでなく、窓枠、ベランダの手摺り、部屋にあるスチール製のデスクやキャビネットなど、片っ端から試してみたが、いずれもそれなりの効果はあるようだ。本製品のようなこだわりのある製品なら、使い方にもこだわってみたくなるだろう。受信条件の良い場所とアースの接続先を求めて家の中を探索してみるのも面白いかもしれない。
本体にアース端子はなく、USBプラグから分岐する方式。付属のアース線は長さ約3m。先端にワニ口クリップが取り付けられている
アース線はコンセントの端子のほか、窓枠などにつなげても良い。筆者は書類用のクリップに取り付け、あちこちに接続してみた
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URL
製品情報
http://suntac.jp/products/usb/rdpc101.html
サン電子
http://www.sun-denshi.co.jp/
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(斉藤成樹)
2009/03/25 11:02
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