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携帯用巻き取り式LANケーブル4製品を比較してみる
(左上から時計回りに)プラネックスの「UTP-RL5ET(2,480円)」、グリーンハウスの「GH-CBM-LAN(1,480円)」、協和電線産業の「HLC-BLR-2MP(980円)」、エレコムの「LD-MCTF/SV2(2,200円)」
かつては家庭には縁のない存在だったイーサネットケーブルも、ブロードバンドの普及によって身近な存在となった。10年ほど前は「LANケーブル」といっても、ユーザーは利用環境にあわせて10BASE-5や10BASE-2など複数の規格からケーブルを選択する必要があった。しかし現在では、インターフェイスは8極のRJ45コネクタにほぼ統一され、コンシューマ市場で「LANケーブル」といえばすなわち10BASE-Tの発展形である100BASE-TXや1000BASE-Tケーブル、という図式が一般的である。
さて今回は、主にモバイル用途で使用する巻き取り式の携帯用LANケーブル4製品を試用してみたい。これら製品の使い道といえば、出張などの際に出先のオフィスでLANに接続したり、宿泊先のホテルでインターネットに接続する場合が主と思われる。近頃ではRJ45端子を各室に備えた、いわゆる“ブロードバンドホテル”も多く、LANケーブルを持ち運んで利用する機会は確実に増加している。
これら携帯用LANケーブルを選ぶ際にポイントとなるのは、「コンパクトさ」と「ケーブル長」だろう。市販の巻き取り式LANケーブルは、スリムケーブルと呼ばれる厚さ1~2mm程度の極薄ケーブルを用いていることが多い。そのため、一般的なLANケーブルよりコンパクトに結束できる場合がほとんどなのだが、巻き取り機構のせいで本体がかさばってしまっては元も子もない。出張時に荷物になることを考えれば、筐体のコンパクトさは製品選びの上で重要なポイントだ。
また、意外と見落としがちだが、LANケーブルの長さも大事なポイントである。オフィスでは床面にハブが設置されている場合が多いため、ケーブルが短いとパソコンの設置場所が制限されてしまう。ブロードバンド対応のホテルで使用する場合、壁面のコネクタが遠い位置に設置されている場合も多い。それらを考えると、ケーブル長は最低でも2メートルは欲しいところだ。
では、それぞれの商品を見ていこう。
多機能さで他製品を圧倒するのが、プラネックスの「UTP-RL5ET」だ。RJ45をRJ11に変換するコネクタを標準装備しており、LANケーブルとしてだけではなく、モジュラーケーブルとしても使用できるスグレモノだ。ケーブル長も2.1メートルと今回試用した製品の中では最も長く、延長コネクタも付属するなど汎用性も高い。筐体は比較的大きめだが、形状が四角形なのでカバンに放り込んでおいてもそれほど邪魔にはならない。後述するエレコムの製品と同様、コネクタ部まできちんとケース内に収納できる点は高く評価できる。
プラネックスの「UTP-RL5ET」には、RJ45-RJ11変換コネクタが付属しており、モジュラケーブルとしても使用できる。上面にはワンプッシュ巻き取りボタンも装備
延長アダプタも付属するため、手持ちのLANケーブルの延長用にも利用可能
一方、プラネックスの製品とは逆に、単機能ながらひたすらコンパクトさを追及したのが、グリーンハウスの「GH-CBM-LAN」だ。収納時は手のひらにスッポリ収まってしまうサイズは、携帯性を重視する方には何より魅力的だろう。ただし、ケーブル長が1.2メートルとやや短めな点と、収納時もコネクタが露出したままな点は気になるところだ。また、厚さ1mm、幅4mmのフラットケーブルは4芯タイプのため、ギガビット環境では使えない点には注意したい。
エレコムの「LD-MCTF」シリーズは、派手さはないがバランスが取れた巻き取り式LANケーブルだ。グリーンハウスの「GH-CBM-LAN」と同じ厚さ1mm、幅4mmのフラットタイプながら、こちらは8芯タイプを採用し、ケーブルコネクタの強度も高い。筐体は厚みもあってやや大柄だが、4色のラインナップから選べる点も含め、完成度の高い商品だと言えるだろう。何度かモデルチェンジを重ねて使い勝手の向上を図っていることもあり、今後の進化にも期待が持てる。
コンパクトさでは他を圧倒するグリーンハウスの「GH-CBM-LAN」。ケーブル長は1.2メートルとやや短めだ
ワンプッシュ巻き取りボタンを装備するエレコムの「LD-MCTF/SV2」。今回試用したシルバーのほか、ブラック・ブルー・ブルーシルバーの計4色をラインナップ
最後に、これら巻き取り式LANケーブルのはしりともいえる、ハーモネットの「HLC-BLR-2MP」も紹介しておこう。本製品は前述の3製品と違い、LANケーブルに収納用のリールが付属する製品のため、ケーブルを全て引き出すとリール本体が分離できるという特徴を持つ。価格もこなれており、2メートルのケーブル長ながら1,000円以下で入手できる。難点なのは、ケーブルが非常に硬く取り回しが困難なことと、分離できる構造が災いして巻き取りに手間がかかることだろうか。
以上、かけ足で各製品の特徴を見てきたが、同じ「持ち運びを前提とした巻き取り式LANケーブル」でありながら、メーカーによって製品の方向性はかなり異なることがおわかり頂けると思う。その中でもあえてベストチョイスを選ぶとすれば、汎用性という点でプラネックスの「UTP-RL5ET」だろうか。
LANとダイヤルアップ接続を問わずに使用できる本製品は、出先で確実にネットワークへ接続することが要求されるビジネスマンにとって大きなアドバンテージを持っている。延長コネクタも付属するため、備え付けのLANケーブルが短かった場合に延長用として使用できるといったメリットもある。価格は、今回紹介した製品の中で最も高価でサイズも大きめだが、それに見合うだけの安心感を与えてくれる一品だと言えよう。また、なるべくコンパクトに持ち運びたいという場合は、ケーブル長は短いがグリーンハウスの「GH-CBM-LAN」をチョイスすると良いだろう。
ハーモネットの「HLC-BLR-2MP」。ケーブルにリールが付属するというスタンスの商品。4製品の中では唯一、ケーブルの片端のみを引っ張ってケーブルを引き出す構造
今回取り上げた4製品のコネクタ部。左から「UTP-RL5ET」「GH-CBM-LAN」「LD-MCTF/SV2」「HLC-BLR-2MP」。UTP-RL5ETは圧着加工がされておらず強度にやや不安が残る
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URL
「UTP-RL5ET」製品情報(プラネックス)
http://www.planex.co.jp/product/cable/utprl5et.shtml
「GH-CBM-LAN」製品情報(グリーンハウス)
http://www.green-house.co.jp/products/cable/lanmeasure.html
「LD-MCTF/SV2」製品情報(エレコム)
http://www2.elecom.co.jp/products/LD-MCTFSV2.html
「HLC-BLR-2MP」製品情報(協和電線産業)
http://www.harmonet.co.jp/lan/lan-accessory/hlc-blr-2mp.html
(kizuki)
2004/02/25 11:10
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