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ネットワークカメラを利用して、ネットに撮るをプラスする「Observer」


Veoのネットワークカメラ「Observer(NEP100)」。カメラ部分の両横にはマイクを内蔵する。価格は41,790円
 ダイヤルアップ接続から、ADSL、そしてFTTHへと移行して数カ月。でも、結局やっているのは、従来通りWebサイトの閲覧と電子メールのやり取りくらい。「あぁブロードバンドにして良かったな」と感じるのは、“500kbps”や“1Mbps”などの広帯域で配信されている動画を視聴しているときぐらいだろうか。でも、これだけじゃ折角の回線がもったいないし、何より受け身ばかりでは面白味がない。

 そこで今回、そんな受け身一辺倒の生活を打破すべくネットワークカメラの「Observer(NEP 100)」を試用してみた。このObserverは、カメラのリモートコントロールをはじめ、動画や静止画の撮影などの操作が専用のソフトウェアをインストールすることなく利用できるのが大きな特徴の製品。もちろん、ネットワークカメラの操作機能にプラスして、最大4台までのObserverのモニタリングや簡易ホームページの作成などが可能なソフトウェアも添付されている。

 ただ、基本的な操作はソフトウェアをインストールすることなくできるため、前述したプラスアルファの機能を使用したい場合にソフトウェアをインストールするかを考えてみるのも良いだろう。


初回利用時にはAxtiveXのインストールが必要 本体画面。カメラの操作のほか、動画録画、静止画像保存が行なえる

 さらに、Observerには触れなくてはならないもうひとつの特徴がある。それは、ルータから割り当てられたプライベートIPアドレスの下3桁が表示する本体側面にある液晶画面だ。例えば、「xxx.xxx.xxx.007」というプライベートIPアドレスがObserverに割り当てられた場合には、液晶に「007」という番号が表示される。これは、普通ならルータの設定画面からネットワークカメラのIPアドレスを調べるという至極単純ながら微妙に面倒くさい手間を省いてくれ、Internet Explorer上から「xxx.xxx.xxx.007」にアクセスすれば、そのままObserverのログイン画面にたどり着ける、という使ってみて初めて便利さがわかる機能なのだ。

 Observerのカメラ部分は、左右に120度、上下に60度にカメラの操作ができるとともに、2倍ズームも可能。このため、例えば仕事場、例えば出先のホットスポットから、自宅で飼っているペットの一挙手一投足をつぶさに観察するのも良いかもしれない。さらにはペットの仕草で見逃せない仕草に遭遇した場合には、すかさず動画、静止画にて保存し、ペット仲間に自慢してみるのも良いのではないかと思う。

 今回、Observerを試用したことで筆者の場合、冒頭で述べたようにWebサイトの閲覧や電子メールといった従来通りの使い方から、「Observerを使って何をするか」という事を念頭に、どうインターネットを利用・活用していくかと考えるようになった。特にObserverの場合は、本体だけでIPアドレスから本体設定が可能なため、本体サイズは別としてちょっとどこかへ持ち運ぶ際も「設定ソフトを持ってくるの忘れてしまった……」なんてケースも発生しない。今後は自宅の様子を職場からチェックしてみたり、その逆のパターンも試しながらネットワークカメラの活用法を考えていきたい。


本体側面にあるIPアドレス表示画面 ユーティリティソフトを使うことでポートなどの設定変更も可能

関連情報

URL
  製品情報(コネクト)
  http://www.e-connect.ne.jp/x-store/veo/


(村松健至)
2004/03/17 11:03
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