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保存データを「つばめ」に乗せて USBメモリ「つばめEasyDisk」


「つばめEasyDisk」。販売価格は5,980円で、限定2,000個の販売

九州新幹線800系の裏側にはつばめの路線図が描かれている。赤色が新幹線つばめの区間で黒色がリレーつばめの区間。全て赤く染まるのはいつだろうか
 USBメモリの普及に伴って、付加価値を加えた製品が発売されるのも世の常。デジタルカメラ機能を持つ製品や超小型タイプなど機能面で差をつける製品もあれば、変わった形状やキャラクターとのタイアップなど見た目で勝負する製品もある。今回紹介する、九州新幹線「つばめ」の開業を記念して発売された容量64MBの「つばめEasyDisk」もその1つだ。ちなみに、製品名からおわかりの通り、本製品はアイ・オー・データ機器の「EasyDisk」がベースとなっている。

 九州新幹線「つばめ」は、3月15日に開通した鹿児島中央(鹿児島県)から新八代(熊本県)間を最速34分で結ぶJR九州初の新幹線。将来的には、福岡県の博多まで開通する予定で、未開通区間は特急「リレーつばめ」で鹿児島中央-博多間を最速2時間10分で結ぶ。なお、新幹線つばめの前身である「特急つばめ」の歴史は古く、初代つばめは1930年に東京~神戸間を結ぶ特急としてデビューした。その後一度は姿を消したものの、1992年に博多~西鹿児島間を結ぶ特急として復活した。

 メモリの両面には、九州新幹線800系の先端部分、九州新幹線の路線図、つばめのロゴマークが描かれている。また記念モデルらしく、クリップ部分には“二〇〇四年三月十三日”と開通日の刻印が施されている。そのほか、製品にはつばめのオリジナルスクリーンセーバー、800系の警笛を収録した音声ファイル、路線検索ソフト「JRトラベルナビゲータ」が付属する。

 もちろん、アイ・オー製USBメモリに標準で付属する、Internet Explorerのお気に入りやデスクトップの設定を保存できる「Cute」、ファイルを暗号化・分割できる「e-割符V2」、メモリ自身にパスワードロックをかける「KeySafe」、メモリ単体で起動可能なメールソフト「CarryingMail」を収録したCD-ROMや、1メートルのUSB延長ケーブルを同梱する。

 ちなみに、筆者が使用した製品では、同梱する「JRトラベルナビゲータ」に九州新幹線のデータが未登録で、鹿児島中央駅も旧称である「西鹿児島駅」のままだった。もちろん、ユーザー登録後に利用できるオンラインアップデートをすることでデータ更新は可能だが、つばめの開業記念グッズを購入し、つばめに揺られる旅を計画しようと思っても、一手間かけないと検索できないのはファンとして残念なところ。

 また、インターフェイスはUSB 1.1。64MBならば、USB 1.1でもさほど不便には感じないが、折角の開通記念モデルなのだから「つばめに負けない高速転送!」というキャッチフレーズでUSB 2.0に対応してくれれば嬉しく思うのは筆者だけだろうか。ちなみに販売価格は5,980円。同じ64MBタイプのUSBメモリが3,000円台から4,000円台で販売されているのを考えると若干高い印象だ。

 しかし、つばめEasyDiskのように記念モデルを性能や価格で語るのは愚問であろう。こうした製品は、例えば鉄道ファンや記念モデルに目がない人にとっては、所有すること自体に価値があるからだ。また、USBメモリを常用し、なおかつ人目に触れることも多いという人は、ちょっと変わった「つばめEasyDisk」を使用して、九州新幹線「つばめ」を肴に周囲の人々との会話に一花添えるのも良いだろう。


パッケージ内容。つばめEasyDiskのほかに、CD-ROM、USB延長ケーブル、マニュアルが付属 「JRトラベルナビゲータ」。インストール直後は鹿児島中央駅が旧名「西鹿児島駅」と表示されるのが残念なところ

関連情報

URL
  製品情報
  http://www.jroa.com/shopping03.html
  九州新幹線「つばめ」Webサイト
  http://www.jrkyushu.co.jp/shinkansen/index.html


(久彦)
2004/05/12 14:33
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