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ケータイ感覚でパソコンをリモートコントロール! 「ケイボード」


ケイボードのシルエットはストレート型ケータイを思わせる。最上部に4つのインジケーター、その下にモード切替ボタンが並んでいる。購入価格は4,179円
 ケイボードはケータイの文字入力方法を応用したパソコン用の小型入力デバイスだ。小さくはあるが、テンキーパッドのような補助機器ではない。レッキとしたキーボードなのである。さらにマウスやタッチパッドに代わるポインティングデバイスとしての機能も備えているのだ。

 形は文字通り薄型のストレート型ケータイを思わせるデザイン。ブラック、ホワイト、ブルー、ピンクと4色のカラーバリエーションが用意されている。今回試用したブラックは、少々ラメが入った光沢のあるプラスチック製で、質感もケータイに似ている。

 使い方は片手に持ち、親指でボタンを押すのが基本のようだが、もちろん両手で操作してもかまわない。デスクの上に置き、外付けのキーパッドとして使えるように裏側には滑り止めのゴム足がついている。

 全長13cm、幅5cmほど。手のひらにスッポリ収まる小さなスペースに、ジョイスティック、29個のボタン、4方向に対応したカーソルキー、それにステータスを表示するインジケーターが4つ配置されている。たったこれだけで100個以上のボタンが並ぶパソコンのフルキーボードやマウスと同じことができてしまうのだから侮れない。

 ケータイで言えば、ディスプレイがある場所の中心部にマウスやタッチパッドの代わりとなるジョイスティックがある。棒状のツマミを前後左右に押し倒して操作するポインティングデバイスの一種だ。ゲーム機のコントローラーをはじめとして、ノートパソコンにも採用されているので、ご存じの方も多いだろう。

 ケイボードのジョイスティックは直径5mmほどの小さなものだが、しっかりとした手応えがある。ちょっと触っただけで反応してしまうことはなく、細かい操作もスムースに行なえる。スティック部をそのまま真っ直ぐに押し込めばマウスの左ボタンクリックと同じ機能を果たしてくれるので、たいていの操作はこのジョイスティックだけで済んでしまうはずだ。

 ジョイスティックのまわりを丸く取り囲むように、マウスの左右クリック、上下スクロール、ESCやTABなど、使用頻度の高いキーに対応するボタンが8個並んでいる。「(^0^)」「(^-^)v」といった8種類のフェイスマークがワンタッチで入力できるユニークなボタンも用意されていて、友人宛のメールやショートメッセージを送るときにも活躍しそうだ。


ジョイスティックを8個のボタンが取り囲む。左右斜め上がマウスの左右クリック、左右斜め下が上下スクロールボタンだ 裏側には滑り止めのゴム足つき。ケーブルは約2メートルと長めで離れた場所からパソコンをリモートコントロールできる

厚さは1cmほど。ほとんど凹凸がないのでパソコン用バッグのポケットなど、どこにでも収納しておくことができる
 数字キーがあるエリアの四隅にはバックスペース、デリート、エンターなどのボタン。一番下には、4方向カーソルキー配置されている。全体として、やはりケータイを意識したデザインだ。見た目は、かなりゴチャゴチャしているように思えるが、ボタン配置が考えられているためか、実際に使ってみると意外なほど窮屈さを感じない。

 ボタンはソフトなゴム製で、半透明、グレー、シルバー、オフホワイトに色分けされている。金属風に見えるボタンもゴムの表面に塗装を施したものだ。タッチはストロークが深く、キーを打つというよりはボタンを押し込む感覚に近い。最近のケータイのような軽くて硬質なクリック感とはひと味違った、AV機器のリモコンのような感触だ。好き嫌いは分かれるかもしれないが、指が滑りにくく、ボタンを押した感触がしっかり伝わってくる。軽快とは言えないものの、確実に文字を入力するのに向いていそうだ。

 文字入力はケータイと同じく、1から0のボタンにアルファベットや50音を割り振る方式だ。説明するまでもないとは思うが、例えばかな文字だと「1」のボタンを一度押すと「あ」、もう一度押すと「い」が入力できる。アルファベットや記号を入力するときはモードボタンを押して切り替えるという点もケータイと同じだ。個人的に残念だったのは、文字を逆順に送る機能が用意されていないこと。ついボタンを押しすぎてしまう筆者は、これを使う機会がやたらと多いのだが……。

 ケータイ式文字入力はボタンを押す回数が多くなるため、キーボードに比べると操作が複雑で、どうしても効率が落ちてしまう。実を言えばこの原稿の一部も、ケイボードで執筆してみたが、さすがに長文入力は時間がかかりすぎて数行で挫折してしまった。とはいえ、短いメールは何通も書いたし、サーチエンジンで検索キーワードを入力したり、WebメールのIDやパスワードを打ち込むくらいならストレスはなかった。ケータイでは目にもとまらない速度で文字を入力する人や、ポケットに入れたままブラインドタッチでメールを打ってしまう人もいるという。どの程度まで使えるかは慣れ次第といえるだろう。

 筆者はケータイ式文字入力が得意な方ではないが、ケイボードを使いたくなる機会は意外に多かった。何しろキーボードとポインティングデバイスが片手に握られているようなものなのである。これは相当に大きなメリットだ。

 特に便利だと感じたのは、狭くて不安定な場所でノートパソコンを使うときだ。片手でマシンを支え、空いた方の手でケイボードを操作できるのである。車の座席や駅のベンチなど、膝の上でノートを広げざるをえなくなったときは非常に役立った。その気になれば街角で立ったまま、片手でパソコンを抱えつつメールを打つことだってできそうである。


 もちろん室内でも活躍する。接続ケーブルが2メートルほどあるので、離れたところからパソコンをコントロールできるのだ。リラックスしながら方々のWebページを見て歩いたり、DVDで映画を楽しんだりするときなど、パソコン用のリモコンとして働いてくれるのである。

 接続はパソコンのUSBインターフェイスにプラグを差し込むだけで良い。システム側に用意されている標準ドライバを利用するため、インストール作業などは不要だ。本体は約50gと軽量。厚さは1cmほどしかない。目立った突起もなく、ほとんどフラットな板状なので収納には困らないだろう。筆者は試用期間中、ノートパソコン用バッグのポケットに入れて常に持ち歩いていた。使い慣れたらクセになってしまいそうなアイテムである。


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(斉藤成樹)
2004/06/16 11:00
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