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Mac miniにピッタリの「itemズ」を探そう!


言わずと知れたMac mini。筆者は「M9687J/A」をベースに、メモリを512MBとBluetoothオプションをつけた。購入価格は84,420円

ディスプレイ・キーボード・マウスが付属しないMac miniでは、これらの機器はユーザーが好みに合ったものを選択できる
 アップルコンピュータの新型Macintosh「Mac mini」。古くからのMacユーザーはもちろん、筆者のように日常をWindow環境で過ごしている人間にとっても、その筐体サイズと価格の安さは非常に魅力的だ。「漢字Talk」以来、Macとはすっかりごぶさたになっていた筆者も、Webサイトのプレビュー用にかねてからMacintoshが1台欲しかったこともあり、発売されてすぐApple Storeで購入ボタンをポチッとやってしまった。

 ご存知の通り、Mac miniにはディスプレイやキーボード、マウスが同梱されていないため、これらの機器は手持ちのマシンと共有するか、新規に購入する必要がある。そのため、Mac miniが売れれば売れるほど、ディスプレイ、キーボード、マウスの切り替え器(いわゆるKVMスイッチ)は売れるだろうし、事実ネット上では活発な情報交換が行なわれている。

 また、Windowsマシンとデータを共有する目的で、いま流行りのLAN接続型HDDの売れ行きにも影響を及ぼすだろう。周辺機器の売り上げにこれだけ影響を与えられるのは、まさにアップルならではと言えるだろう。

 さて今回は、Mac miniにピッタリなディスプレイ・キーボード・マウスをあれこれと探してみようという企画である。アップル純正品を選んだのでは面白くも何ともないので「サードパーティの製品であること」というレギュレーションを自らに課した。なお、Windowsマシンとの共有を前提にするのではなく、あくまでMac miniでの利用を中心に、製品をチョイスすることとしている。

 では、はじまりはじまり~。


ディスプレイ編

アイ・オーの「LCD-AD174CW」。標準価格は48,090円
 まずはディスプレイ。せっかく出力端子としてDVI端子を装備しているわけだから、ディスプレイもアナログのD-sub15ピン端子だけでなく、デジタル端子を装備しているものを選びたい。また、Mac miniはスロットローディング方式のDVDドライブを標準装備しており、DVDの視聴に使うケースも多いと思われるので、応答速度にもこだわっておきたいところだ。

 今回チョイスしたのは、アイ・オー・データ機器のデジタル・アナログに両対応した17型液晶「LCD-AD174CW」である。この製品では、フレーム枠を交換できる「着せ替え液晶」に対応しているのが1つの特徴で、別売フィルターのうち、シルバーフレームの質感がMac miniのボディ部と非常に似通っており、セットモデルだと言われても納得してしまいそうな組み合わせである。応答速度も12msと高速、さらにsRGBにも対応するなど、性能面でも問題はなさそうだ。

 ちなみに、本製品のようにデジタル・アナログ2系統の端子を持ったディスプレイを選ぶメリットはもう1つある。それは、2系統の端子それぞれにPCを接続することで、簡易的なディスプレイ切り替えが行なえることだ。今回の例でいえば、DVI端子にMac mini、D-Sub端子にWindowsマシンを接続し、ディスプレイ本体のボタン操作で表示を切り替えるというワザが使えるのだ。切り替え器なしでディスプレイ切替を実現するベンリな裏技なので、知っておくと役に立つかもしれない。


別売のフィルターは本体にマグネットで装着可能で、シルバーのフレームがMac miniとよくマッチする。筐体色のホワイトはMac miniよりやや暗め フィルターを外すところ。フレームのみの交換にも対応

キーボード編

サンワサプライのキーボード「SKB-MSLUHW」。標準価格は15,729円
 お次はキーボード。Commandキーなどを別のキーに読み替えればWindows用キーボードを流用することも可能だが、今回はMac用のキー配列の製品に絞って選ぶことにした。いろいろ探した結果、光沢のあるホワイトボディが特徴的な、サンワサプライの「SKB-MSLUHW」に決定。ノートパソコンと同じパンタグラフタイプのキーを採用し、しっとりとした打鍵感が心地良い。

 キーボードの両側にUSBポートを装備するなど、拡張性に優れている点も評価できる。メーカーのホームページではMac OS専用品となっているが、筆者が試したところWindows環境でもきちんと動作するようだ。

 なお、上の例とは逆に、Mac miniでWindows用キーボードを使う場合、キーは以下のように読み替えると良い。

・Windowsの「Altキー」=Macの「Optionキー」
・Windowsの「Windowsキー」=Macの「Commandキー」

 注意すべきなのは、Commandキーの代替としてWindowsキーが使われている点だ。つまり、Windowsキーのない106キーボードやコンパクトタイプのキーボードだとCommandキーが代用できず、使い勝手に直接影響することになる。どうしても使わなければならない事情がない限り、避けたほうが良さそうだ。


SKB-MSLUHWは、光沢のあるホワイトが特徴的。キー配列はMac純正品に準拠 本体左右にUSBポートを装備しており、各種USB機器の増設も可能だ

マウス編

ブルーテークのBluetoothマウス「BT500」。購入価格は7,480円。ブルーモデルとホワイトモデルがあり、後者は国内での流通量がかなり少ない

裏面のスイッチをオンオフすることで電池の持ち時間を改善できる……要するに手動で切り替える必要があるのだった
 Mac OS Xはホイール付きの3ボタンUSBマウスを標準でサポートしているので、たいていのWindows用マウスはそのまま動く。5ボタンやチルトホイールなど、それ以上の付加機能を持っているマウスについては、マウス側でドライバなりユーティリティが用意されている必要がある。

 筆者の場合、Windows環境で5ボタンマウスに慣れてしまっていることもあり、Win-Mac両方のドライバを持った5ボタンマウスをチョイスしたかったのだが、「高級感のある白」という条件にこだわった場合、Mac miniで使える5ボタンマウスは本稿執筆時点では候補が見あたらなかった。色にこだわらなければ複数の対応製品があるのだが、今回の趣旨からは外れてしまうことになる。

 それならばということで、ホイール付きの一般的な3ボタンマウスの中から、ありきたりでないマウスを選ぶ路線に方向転換。最終的に選んだのは、Bluetooth対応で一部で密かな人気を誇るブルーテーク製のマウス「BT500」のホワイトモデル。光沢のある白一色のシンプルなデザイン、そして何よりBluetooth対応でワイヤレスでの操作が行なえることから、BTOでオプションのBluetoothユニットをチョイスした方には絶対のオススメである。ボタンの作りがややチープなことが惜しまれるが、Bluetoothの快適さは何物にも替え難い。

 上記モデルはBluetooth装備モデルでないと使用できないため、有線モデルのオススメとして、クレバリーのショップブランドマウス「CB-MOU4-WH」も紹介しておこう。1,000円台とリーズナブルな価格設定ながら、光沢のあるホワイトとシルバーのアクセントがMac miniにピッタリで、個人的にオススメしたい一品である。ショップブランドということでマウス本体にメーカーロゴなどの装飾がない点も、むしろ高評価である。


クレバリーのショップブランドマウス「CB-MOU4-WH」。標準価格は1,363円。記事ではふれていないが、マウス本体にUSBコネクタ部分まで完全に収納できるため、モバイルにも最適 Mac mini本体と並べたところ。ケーブル色が黒なのが若干気になるかも

番外編

それぞれの機器を上から見たところ。こうやって見ると、Mac miniの小ささがよくわかる
 というわけでディスプレイ・キーボード・マウスをチョイスしてみたわけだが、しばらくMac miniを使い続けるうち、部屋に鎮座している巨大なタワー型PCの存在に徐々に違和感を感じるようになった。同じパソコンでありながら、なぜこんなにサイズが違うのか? 控えめなMac miniと比べて、どうしてこんなにデカいツラをして場所を占有しているのか? えーい、これを機会にWindowマシンも超小型に買い替えだ!

 ……とまでは残念ながらいかなかったものの、筆者と同じような感覚にとらわれた方に、イーレッツの超小型静音PC「Be Silent」の最新モデル「Sv10」を紹介して本稿の締めとしたい。写真をご覧いただければわかる通り、フットプリントはMac miniとほぼ同じ。DVD/CDドライブを内蔵していないことを除けば、Mac miniとほぼ同じ使い方が可能な超小型PCである。

 Mac miniとBe Silentの2台で超スマートなデュアルOS環境を構築し、机の下にパソコンが置かれない広々とした環境、というのも夢ではなさそうだ。今回はメーカーから評価機を借りての撮影であったが、いつか実際にこのような環境を構築してみたいと感じた筆者なのであった。


Be Silent Sv10(左)とMac miniの比較。高さは若干差があるが、ほぼ同じサイズ Be SilentとMac miniを重ねてみたところ。測ったようにフットプリントが同じだった

関連情報

URL
  製品情報
  http://www.apple.com/jp/macmini/
  アップルコンピュータ
  http://www.apple.com/jp/


(kizuki)
2005/03/02 11:00
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