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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
KDDI、光ファイバを利用した地上デジタル放送信号伝送装置を開発

 KDDIとKDDI研究所は4日、光デジタル伝送路を利用した地上デジタル放送信号伝送装置を開発したと発表した。2006年度までに商品化を目指すという。

 今回の伝送装置開発は、CATVや難視聴対策用共同受信施設での地上デジタル放送への対応を目的に行なわれたもの。地上デジタル放送の変調方式を変更せずに再送信可能な「パススルー方式」を採用しており、光ファイバのほかSONET/SDHネットワークに接続することで1放送信号あたり156Mbpsでの伝送が可能。光デジタル伝送を採用したことで、放送信号中継の長距離伝送がより高品質に行なえるという。また、波長分割多重方式(WDM)に対応し複数の放送信号を1本の光ファイバーで伝送できるほか、光信号を放送信号毎に割り当てることも可能だ。

 KDDIでは、2006年度中に地上デジタル放送受信箇所からCATV局や地下街などの1セグ放送用設備までの伝送について、商用化に向けた評価実験を行なう。また、商用化後はCATV事業者や難視聴対策用共同受信施設へ同装置や同装置を利用した放送信号の伝送サービス提供などを予定している。

 なお、総務省では、IPマルチキャスト技術による光ファイバを利用した地上デジタル放送の再送信を2006年より開始するとの方針を7月29日付で公表している。


地上デジタル放送信号伝送装置の概要

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.kddi.com/corporate/news_release/2005/0804/index.html

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(大久保有規彦)
2005/08/04 16:23
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