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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
NTTBPとプロントなど、無線LANを利用したイントラVoIPトライアル

 NTTブロードバンドプラットフォーム(NTTBP)、プロントコーポレーション(プロント)、VL Inc.(VLI)の3社は、プロントが展開する飲食店「PRONTO」「caffe SOLARE」の各店舗で無線LANを利用したイントラVoIPトライアルを11月14日から2006年3月末まで実施する。

 NTTBPでは、2005年9月よりプロントの店舗に無線LAN設備を設置しており、今回のトライアルでは同設備とIEEE 802.11bの無線LAN機能を備えたNTTドコモの法人向けFOMA端末「N900iL」を使用。プロント本社とプロント店舗および同社社員の自宅を「プロントイントラネット」と位置付け、無線LANを利用したイントラVoIPサービスの受容性とビジネスモデルの検証が行なわれる。トライアル対象は、スーパーバイザーなど外勤のプロント社員。

 トライアルで使用する端末には4桁の内線番号が付与されており、プロントイントラネットの各スポットから内線番号での発着が可能。トライアル端末間は内線通話のため、通話料金は発生しない。また、通話料は有料となるがPSTN網との発着信もゲートウェイを介して可能となっている。なお、プロントイントラネット上のIP電話通信は、VLIが開発したIP電話間の相互接続性を確保する「MMVS(Mobile Managed VoIP Service)」を、NTTBPが運用して提供していく。

 3社では、従来はN900iLのIP電話機としての通話はイントラネット上の社内利用に限られていたが、今回のトライアルでは店舗の無線LAN網を連携させることで、プロント店舗でも無線LAN機能を利用したIP電話が可能になるとしている。

 NTTBPではトライアルの実施結果を受けて、携帯電話と無線LANの融合させた新たなサービス創造に向けて商用サービスの提供を検討する考え。一方、プロントでは店舗の無線LAN設備と同社のイントラネットを連携させ、外勤者の利便性向上が図れるよう本格導入の検討を進めていくとしている。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.ntt-bp.net/pc/press/051111_1.html

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(村松健至)
2005/11/11 16:11
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