楽天は、3月27日にサービスを開始したSNS「楽天広場リンクス」に関する説明会を開催した。説明会では楽天がSNSに参入した目的や今後の展開などが語られた。
■ 楽天広場をベースとしたSNS。携帯対応など機能拡張も予定

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楽天広場リンクス
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楽天広場リンクスは、楽天のブログ「楽天広場」をベースとしたSNSとして、2005年12月から開発に着手。現在は招待制を採用しており、楽天広場を積極的に利用していたユーザーや、他ユーザーとの連携機能を利用しているユーザーを対象として招待を実施。参加にはブログ「楽天広場」を開設する必要がある。
機能面ではメッセージ送受信や足あと、プロフィール機能などを実装し、プロフィールはユーザーごと公開する内容を変更できる。日記や写真機能は「楽天広場」を利用するためインターネットに公開され、ユーザーごと公開範囲を設定することはできないが、今後は楽天広場リンクス独自の日記機能や、RSSで他ブログの内容を表示する機能なども実装を検討しているという。
また、現在は未実装のコミュニティ機能も2006年内を目標に対応するほか、携帯電話への対応も予定する。楽天広場で実装されているレビュー機能も楽天広場リンクスに実装予定で、楽天グループ内のコンテンツをを活かした機能拡張を行なっていく方針だ。
■ SNSでページビュー向上や口コミ効果に期待

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和田圭執行役員コミュニティ事業本部長
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和田圭執行役員コミュニティ事業本部長は、「楽天というと楽天市場の印象が強いが、掲示板やホームページ、ブログといったCGMにも積極的に取り組んできた」と説明。2001年には日記コミュニティとして「楽天広場」をリリースしており、「意外に知られていないが、各社がブログサービスに取り組む前から提供していた先駆け的な存在」とコメントした。
楽天広場のユーザー数は現在約55万人程度で、ネットレイティングスの調査によればブログサービスのアクセス数では1位、ユニークユーザー数では2位を誇るという。しかし、SNSのmixiと同じデータを比較すると、ユニークユーザーでは楽天広場がmixiを上回っていながらも、アクセス数ではmixiが楽天広場の2倍近いという逆転が起きており、和田氏は「1人の見ているページの数が多いのがSNS」と指摘、「我々もSNSを始めればページビューの向上が見込めると考えた」と説明した。
楽天がSNSに期待するポイントは、ホームページやブログよりも趣味嗜好が表われ、個人のパーソナリティが強いという「個人度合い」、自分の知人を経由する「情報の信頼性」とそれに付随した「コミュニティ活性度」、そして「口コミ効果」の4点だという。和田氏は「SNSに参入しようと考えた一番の理由は口コミ。購買意欲がそそられるという力がSNSにはブログ以上にあるだろう」との考えを示した。
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楽天が取り組んできたコミュニティサービスの歴史
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SNSに期待する4つのポイント
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ユニークユーザーではmixiに勝る楽天広場だが、PVでは大きく差を付けられているという
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■ 楽天グループへの顧客誘導でグループのメリットを活かす

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グループの他サービスへの顧客誘導で連携
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楽天広場リンクスは、楽天グループとのサービス連携を主軸として展開。「楽天市場や楽天トラベルなどへアフィリエイトという形でユーザーを誘導し、グループに何らかの価値をもたらすことが目的」であり、グループへ顧客を誘導することで社内取引として収益を得る仕組みだ。「SNSを単体で始めると苦しいだろうが、我々はグループであることのメリットを活かす」。現在アフィリエイト機能は実装されていないが、2006年内をめどに実装される予定だ。
こうしたグループ連携が主軸であるため、楽天広場リンクスには広告が表示されていないが、今後はユーザーの情報に基づいたセグメント広告の導入も予定しており、SNS管理画面に天気やニュースを表示するといったパーソナライズポータル化も進めていく。また、楽天グループの就職情報サイト「みんなの就職活動日記」向けに提供した「みんなのキャンパス コミュニティ」など、SNSのOEM展開も進めていく方針だ。
なお、楽天はSNS「GREE」を運営するグリーにも資本参加しており、楽天広場リンクスによって同じSNS事業領域に参入したことになるが、「楽天広場リンクスはあくまで会員向けサービスであり、競合にはならないと考えている」(和田氏)。グリーからも「それぞれ会員向けのサービスとして別個に運営している」とのコメントが出されているという。
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セグメント広告やパーソナライズポータル化も展開
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みんなの就職活動日記にOEM提供した「みんなのキャンパス」
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■ URL
楽天広場リンクス
http://my.plaza.rakuten.co.jp/sns/
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(甲斐祐樹)
2006/04/04 17:25
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