MM総研は、2006年3月末時点のブロードバンド回線事業者の加入件数の調査結果を公表した。ADSL/FTTH/CATVインターネットの加入者数は2,315万件で、前年3月末から385万件増加した。
サービス別では、FTTHの加入者数は2005年3月末の266万2,000件から534万5,500件へと1年間で2倍程度の伸びを示し、年度別の月間純増ペースも2004年度の13万件から22万件へと増加した。事業者別シェアでは、第1位のNTT東日本が35.4%、第2位のNTT西日本が28.6%で、UCOMの9.6%、ケイ・オプティコムの7.7%が続いている。
ADSLの加入者合計は1,444万5,000件で、前年末比で74万4,000件の増加。純増数は2005年度上期の57万件から下期には18万件と3分の1に減少し、鈍化傾向にある。事業者別シェアはソフトバンクBBの35%が最も高く、次いでNTT東日本の20.8%、NTT西日本の18.6%、イー・アクセスの13.3%、アッカ・ネットワークスの8.6%。また、NTT東西の合計シェアは39.4%で、ソフトバンクBBを4.4%上回っている。
CATVインターネットに関しては、335万件で1年間で14万件の増加を示した。
MM総研では今後の見通しについて、FTTHが順調に推移して2006年度末に920万件、07年度末に1,390万件、08年度末に1,900万件に増加するとしている。一方、ADSLは06年度末に1,465万件へと増加を見込んでいるものの、07年度末に1,440万件、08年度末に1,390万件へと減少に転ずるとしている。また、CATVについては堅調に推移して、08年度末に440万件程度に増加すると予測する。
その上で、ブロードバンドサービス全体では2006年度末に2,760万件、07年度末に3,240万件、08年度末に3,730万件への加入者が拡大。内訳では、FTTHが05年度末の23%から08年度末には51%と全体の半数以上を占めるのではないかとしている。
■ URL
ニュースリリース
http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120060531500
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(村松健至)
2006/05/31 16:43
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