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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
YNK Japanとエキサイト、「R.O.H.A.N」のクローズドベータを6月中に開始

 YNK Japanとエキサイトは9日、MMORPG「Renaissance Of Human And Nature(R.O.H.A.N、ロ・ハ・ン)」の日本国内における展開および戦略を発表した。その中で、クローズドベータテストを6月中に、オープンベータテストを8月中に開始することが明らかにされた。


SNS的要素や街建設システムなどを取り入れたMMORPG「R.O.H.A.N」

「R.O.H.A.N」イメージビジュアル
 R.O.H.A.Nは、主神“オン”が創造した世界を舞台に複数の種族が活躍していくMMORPG。初期に登場する種族は、ヒューマン、エルフ、ハーフエルフ、ダンの4種類。それぞれ職業が設定されており、ヒューマンが近接戦闘を得意とする「ナイト」、エルフが補助魔法や攻撃魔法を扱う「ヒーラー」、ハーフエルフが弓など遠距離攻撃を行なう「アーチャー」、ダンが敏捷性やクリティカルダメージを敵に与える「アサシン」となっている。

 ゲーム面では「ソリダリティシステム(結束)」と呼ばれるSNS的要素を取り入れたというギルドシステムが1つの特徴。ギルドに参加するプレイヤーは、他のプレイヤーを誘う権利を持ち、新たに参加したプレイヤーは誘われたプレイヤーの下に所属するという上下関係も設定されている。

 この上下関係にもとづいて、ランクが低いプレイヤーの場合は戦闘時に10%のボーナス経験値が獲得できるほか、上位ランクにいるプレイヤーは下位プレイヤーが獲得したマネーの10%分をサーバー側から支給されるという。加えて、アイテムをゲーム内で販売できる個人商店ではギルドマスターが税率を設定でき、徴収されたマネーはギルドの資金に企てられる。

 また、指定したフィールド上に城や城壁、やぐらなどを配置して街を建設できる「タウン建設システム」も用意。建設時には建設許可アイテムが必要になるが、完成したタウンは通常フィールドと同様に自由に歩き回ることが可能で、さらにギルド間の攻城戦も行なえる。

 戦闘面では、街以外のフィールドでPvP(対人戦)が行なえ、敗れた相手に再挑戦を申し込むことができる「リベンジPvPシステム」を備える。同システムは、リストに登録された対戦相手の近くにワープして再挑戦が可能になるというもので、パーティーを組んでいる場合には仲間全員でワープできるという。

 このほか、特定条件を満たすと通常の数倍の経験値が獲得可能な「M-KILLシステム」や、NPCにマネーを支払うことで高レベル用のアイテムを装備できる「LDEシステム」も用意されている。


ギルドではギルドマスターを頂点に上下関係が設定される 建設した街を舞台にギルド戦も可能

リベンジPvPシステムではリスト化された対戦結果から再度挑戦が行なえる マネーを支払うことで高レベルの装備も可能になる「M-KILLシステム」。ただし、装備に失敗する場合もあるという

小説キャラクターの登場など日本独自のアップデートも予定

今後登場する予定の新種族「デカン」
 今後のアップデートとして両社では、龍の末裔とされる新種族「デカン」の追加を予定する。デカンの1次職業はドラゴンファイターで、スキルの使用によって両手剣が2つに分かれる“ゼン”と呼ばれる独特の武器を操る。また、他種族を含め、レベル50以上で特定条件を満たすことで、2次職業への転職が可能になり、攻撃/防御型など種族に応じて2種類から職業を選択できる。

 さらに日本独自展開として、メールマガジンに掲載中のオリジナル小説「A Journey before the Epic War」のキャラクターをNPCとして登場させ、独自クエストなども実装していくという。このほか、日本向けにNPCや背景グラフィック、装備、乗り物などの追加・アップグレードも行なっていくといい、ベータテストを通じてユーザーからの意見も積極的に取り入れていく考えだ。


スクリーンショット。キャラクターの衣装や乗り物なども今後日本向けに独自デザインが実装される予定だ


エキサイト山村社長「R.O.H.A.Nを今年後半の大きな目玉に」

(左から)山村エキサイト社長、ユンYNK Korea社長、パクYNK Japan社長
 「久しぶりに今回のような大きな記者発表会を催した」と語るエキサイトの山村幸広代表取締役社長は、「(YNK Japan親会社の)YNK Koreaさんとは3年の付き合いになるが、最も信頼できるパートナーと考えている」とコメント。エキサイトでは、R.O.H.A.Nに対して2億円の投資を行ない国内決済独占営業権を獲得しているが、「クローズドベータテスト開始前にYNK Koreaを訪問した際に、開発の指揮を執るユン・ヨン・ソク社長の執念を感じた」とその経緯を説明した。

 山村社長は「当社としてはマーケティングや決済、アライアンスパートナーの開発を担当して、R.O.H.A.Nを盛り上げたい」と説明。「インターネットの世界に十数年いる中で、アダルト以外でコンテンツビジネスとして初めて成立したのがオンラインゲーム。今後5年、10年先をみても非常に大きな魅力を感じている」と持論を披露した上で、「韓国でリネージュに続くゲームとしてようやく登場したのが今回のR.O.H.A.Nで、エキサイトとしても今年後半の大きな目玉タイトルとして育てていきたい」とした。

 また、運営・販売を担当するYNK Japanのパク・ギ・ウォン代表取締役社長は、「R.O.H.A.Nはユーザーコミュニティに力を入れて成功したタイトル。こうした点からも韓国以外でも同様な形態でサービスが提供ができると思うが、各国のユーザーの声を聞きながら継続してゲームを成長させていきたい」と抱負を語った。


関連情報

URL
  R.O.H.A.N 公式サイト
  http://www.rohan.jp/
  ニュースリリース
  http://blog.excite.co.jp/pr/4005835/

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(村松健至)
2006/06/09 18:41
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