米Boeingは17日、航空機向けブロードバンド接続サービス「Connexion by Boeing」を終了すると発表した。Boeingでは今後、顧客と協力を進めながら段階的にサービスを終了していくとしている。
Connexion by Boeingは、航空機や船舶向けの衛星を利用したブロードバンド接続サービス。2000年にBoeingがサービスの構想を発表し、2003年には独Lufthansaがサービス提供を開始。2004年からは日本航空や全日空もサービスを提供している。
BoeingのJim McNerney社長兼CEOは、「この6年間に渡って多くの時間と資源、テクノロジーをConnexion by Boeingにつぎ込んで来たが、残念ながら期待したほどには市場が実体化しなかった」とコメント。今後、撤退処理などで2006年下半期に最大3億2,000万ドル(1株あたり0.29ドル)の経費を計上しているが、Connexion by Boeing事業への投資が無くなることで2007年からは1株あたり0.15ドルの利益を見込んでいる。