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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
KCCSなど3社、光ファイバと無線中継で地上デジタルを伝送する実証実験

 NTTインフラネット、京セラコミュニケーションシステム(KCCS)、古河電気工業の3社は、光ファイバと無線中継システムで地上デジタルを伝送できる中継・配信システムの実用化に向けた実験に成功したと発表した。

 総務省では、2011年までに地上アナログを地上デジタルへ全面移行するという方針を示しており、地上デジタル移行促進のために光ファイバ網を利用した地上デジタル再送信も検討が進められている。ただし、山間部や離島などでは光ファイバの構築に著しくコストがかかってしまうなどの条件不利が存在し、全国整備には課題を残していたと3社は指摘。今回実証実験を行なったシステムではそうした条件不利を解消できるとしている。

 実証実験では岐阜県防災交流センターで受信した地上デジタルの放送信号を「岐阜情報スーパーハイウェイ」の光ファイバを利用して約130km離れた下呂市まで伝送。さらに下呂総合庁舎の無線局から自治体向け周波数である18/19GHzを利用し、約2.6km先の無線子局で受信。無線子局から既設共聴施設へは同軸およびFTTH形式で接続され、地上デジタル放送の視聴が可能になったという。

 また、子局から共聴施設へはFTTH設備およびIEEE 802.11j/gの無線LANでのアクセス設備も構築し、FTTHおよび無線LANでのIP通信実験も実施。地上デジタルだけでなくインターネットなどのデータ伝送も安定した受信が確認できたとしている。

 今回の実証実験では18/19GHzが用いられたが、現在は23GHzを用いた多チャンネル伝送の検討が進められており、2007年春にはそれぞれの周波数に対応したシステムが実現可能になる見込み。3社では条件不利地域での地上デジタル視聴の問題解決手段として本システムを発展させ、デジタルデバイド解消の一役を担うとしている。


実験の構成イメージ モニターの構成

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URL
  ニュースリリース
  http://www.kccs.co.jp/press/release/061025.html

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(甲斐祐樹)
2006/10/25 16:13
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