Broadband Watch logo
最新ニュース
【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
イー・アクセスとソフトバンクがWiMAX提携。総会員数1,500万のISPが参加

 イー・アクセスとソフトバンクは、モバイルWiMAXによる2.5GHz広帯域移動無線アクセスシステム(BWA)の特定基地局開設計画の認定(事業免許)取得に向け、事業運営に関する戦略的提携に合意したと発表した。

 すでにイー・アクセスとソフトバンクでは、モバイルWiMAXに関して協力体制を結ぶ方針を発表しているが、今回は戦略提携を結び、企画会社「オープンワイヤレスネットワーク株式会社」(OpenWin)」へ共同出資。さらにゴールドマン・サックス、テマセク・ホールディングス、NECビッグローブ、ソネットエンタテインメント、ニフティ、フリービットの出資も確定した。

 出資額と出資比率は、イー・アクセスとソフトバンクがそれぞれ65億円(32.42%)、ゴールドマン・サックスが45億円(22.44%)、テマセク・ホールディングスが23.5億円(11.72%)、NECビッグローブ、ソネットエンタテインメント、ニフティ、フリービットがそれぞれ0.5億円(0.25%)。出資額の合計は200.5億となる。

 OpenWinは、9月10日付で設立された企画会社で、設立当初はイー・アクセスの100%出資だが、9月28日には各社の払込が完了する予定。代表取締役は現在イー・アクセスの千本倖生氏とソフトバンクの孫正義氏の2名だが、代表取締役社長などは現在のところ未定だという。

 モバイルWiMAXによる2.5GHz帯のBWAは、アッカとNTTドコモによる「アッカ・ワイヤレス」、KDDIやインテル、JR東日本、京セラなどの「ワイヤレスブロードバンド企画」も事業免許の申請を表明。また、同じ.25GHz帯の割り当てに対し、ウィルコムも次世代PHSでの申請を表明している。

 2.5GHz帯の割り当ては総務省より最大2社までとされているが、イー・アクセスでは「OpenWinに出資するISP事業の合計会員数は1,500万人に達する点が強み」と説明。「OpenWinではホールセール型のビジネスモデルを予定しているが、1.500万の会員基盤を持つ我々は実際に回線を販売できる力を持っている」とした。また、ソフトバンクでは、「もともと我々は独占ではなく他の事業者と協力していくというスタンス」とし、「BWAではMVNOも義務づけられているため、免許が取得できない場合でも取得事業者と提携して事業を進めていく」とした。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.eaccess.net/cgi-bin/press.cgi?id=636

関連記事
イー・アクセスとソフトバンク、WiMAXの事業化に向けて協力体制を構築


(甲斐祐樹)
2007/09/20 16:25
Broadband Watch ホームページ
Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.