Broadband Watch logo
最新ニュース
【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
gooリサーチ、Second Life認知度は5割超も、実利用は0.8%に止まる

 NTTレゾナントと三菱総合研究所が共同で提供する「gooリサーチ」は、Second Lifeなどの利用動向を調査した「第8回ブロードバンドコンテンツに関する調査」結果を公表した。

 第8回調査は、「gooリサーチ」登録モニターおよびgooユーザーを対象に7月6日から13日にかけて実施したもので、有効回答者数は38,664人。性別比は男性47.6%、女性52.4%で、年代構成比は、10代が2.1%、20代が19.8%、30代が38.7%、40代が24.9%、50代が10.1%、60代以上が4.4%。


Second Lifeの利用度は0.8%。参加者はビジネス可能性の検討も多い

Second Lifeの利用理由
 Second Lifeの認知度は、「内容までよく知っていた」が6.2%、「ある程度内容まで知っていた」が26.0%、「名前は知っていた」が24.4%で、5割程度の回答者が認知していた。一方、「現在利用している」と回答したのは0.8%で、「今後も利用したいと思わない」の67.1%を大きく下回る結果になっている。また、「かつて利用していた」割合は1.2%で、調査時点で未提供だった「日本語版のリリース後に利用したい」と回答した割合は28.9%だった。

 参加理由は、複数回答で「仮想世界を体験してみたい」が72.8%と最も多く、次いで「ビジネスの可能性を検討するため」が29.4%、「クリエーターとしての興味から」が29.1%、「広告・宣伝媒体としての利用可能性を検討するため」が14.6%と続いた。利用時間は「週1時間未満」が46.0%、「週1時間以上2時間未満」が15.5%だった一方で、「週10時間以上」が11.7%と、長時間利用している層もあることが伺える。

 Second Lifeを以前利用していた回答者466名に利用中止の理由を聞いたところ(複数回答)、「操作方法がわかりにくい」が41.8%、「仮想世界の全体像や処世術がわかりにくい」が31.8%、「英語が中心なのでコミュニケーションがとりにくい」が30.5%。また、今後利用したい回答者11,936名は「他のSecond Life住人とコミュニケーションしたい」が56.8%(複数回答)と最も高い数値を示した。

 このほか、Second Lifeを利用したくない層の理由は、「忙しいのでじっくりプレイする時間がない」が54.3%と最も多く、次いで「ゲームとしての面白みに欠ける」が21.2%、「危険な目に遭う可能性がある」が17.1%だった。なお、Second Life内の仮想通貨「リンデンドル」とリアルマネーの交換については、Second Life本来の楽しみや不正行為への影響があるとする一方、オブジェクト作者たちへの収入の一部になる点を評価するなど賛否が分かれた。


以前利用していた層の中止理由 Second Lifeを利用しない層の理由

オンラインゲーム利用端末はパソコン、携帯電話の順。アバターは約23%が利用

課金タイプ別のオンラインゲーム利用率
 合わせて、オンラインゲームやアバターに関するアンケートも実施された。オンラインゲームで利用する端末は「パソコン」が33.4%と最も多い。2位は「携帯電話」が12.8%で、「ゲーム専用機」と「ポータブルゲーム機」の各8.7%を上回った。また、利用ジャンル(複数回答)は「ロールプレイング(39.5%)」「テーブル&カードゲーム(36.6%)」「パズルゲーム(31.5%)」の3ジャンルが人気を集めている。

 オンラインゲームの課金種別は、「完全無料型」が68.2%と1位。月額課金およびアイテム課金サービスについては、「アイテム課金型でアイテムを買わずに利用する」割合が19.2%と1位で、「月額課金型」が15.4%、「アイテム課金でアイテムを買って利用する」が9.2%だった。なお、月額利用料金は、月額課金が「1,000円以上1,500円未満」が中心、アイテム課金は「500円以上1,000円未満」が中心価格帯だった。

 アバターを使用したゲームの利用状況は、複数回答で「ゲーム自体をしたことがない」と「アバターを使ったゲームをしたことがない」が約39%の数値を示した。gooリサーチでは、両数値を差し引いたアバターを利用する層は約23%と推測しており、タイプ別では「あらかじめ決まったキャラクターに、武器や服などを付け加えるタイプ」が12.5%と最も高く、年代別では10代の利用割合が高いという。

 なお、アバターの設定(複数回答)は「自分の似たキャラクター」が42.5%と1位。それ以外では「性別・年齢は同じで姿形を大幅に変えた」「年齢が違う」「性・年齢ともに大幅に違う」設定を行なった割合が20~23%あった。


課金タイプ別の月額利用料金分布 アバターの設定状況

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://research.goo.ne.jp/database/data/000658/index.html

関連記事
マイボイスコム調査、半数以上がSecond Lifeを認知するも利用者は1.7%
米Linden Lab、「Second Life」日本語版ベータを公開


(村松健至)
2007/10/04 16:48
Broadband Watch ホームページ
Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.