アクトビラと楽天は22日、デジタルテレビ向けポータルサービス「アクトビラ」で、ショッピングモール「楽天市場」の提供を開始したと発表した。
■ テレビ向けに画面を構成した「楽天市場」。今後は単独決済や動画対応も
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アクトビラ向け「楽天市場」トップ画面
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楽天市場が、テレビ向けにサービスを提供するのはアクトビラが初めて。アクトビラのショッピング・チャンネルに「楽天市場」が追加され、ユーザーはリモコン操作によるサービス利用が行なえる。なお、楽天市場の出店数は約21,000点、取り扱い点数は1,000万点以上で、ほぼすべての商品をアクトビラで閲覧できるとしている。
アクトビラでの提供にあたっては、テレビ画面の大きさを活かしたグラフィカルかつ直感操作性に注力し、画像を多用したデザイン、リモコン操作に適したユーザーインターフェイスカスタマイズを行なったという。また、全ページに検索窓を用意し、任意のキーワードによる検索が可能。除外検索や表示方法、おすすめキーワードなどを選択できる詳細検索機能も利用できる。
購入手続きに関しては、現時点でアクトビラ単独では行なえない。このため、商品画面上に表示されたQRコードを携帯電話で読み取ってモバイル版で購入手続きを進めるか、メール送信フォームからPCなどに商品URLを送信した上で購入手続きを行なう必要がある。
両社では、楽天の会員IDを利用したアクトビラ向け購入システムの準備を進めており、2008年内に提供を開始したいとしている。このほか、動画による商品紹介なども今後検討していく。なお、サイト構築は楽天APIや既存技術を活用したことで、約2カ月間で完了したとしている。
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アクトビラ ベーシックでは画面上部に楽天市場用のタブも用意する
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商品ジャンル一覧。画像を中心にページが構成されている
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「前のジャンル表示」ボタンも用意され、1クリックでスクロールが行なえる
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商品詳細ページ。現時点で購入手続きは携帯電話かPCを介する必要がある
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全ページに検索窓を用意。詳細検索も利用できる
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閲覧履歴や検索履歴ページも用意する
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■ アクトビラ接続数は約20万台。他のインターネット企業との提携も目指す
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楽天の和田氏
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楽天の和田圭 執行役員は、アクトビラとの提携によって同社サービスに対する消費者の接触時間拡大を目指したい考え。また、主なターゲット層は、家で過ごす時間が長い主婦層や高齢者層と考えているという。
アクトビラの久松龍一郎 代表取締役副社長は、アクトビラの現状を説明。2007年2月のサービス開始から、アクトビラのサービスサイトに接続したテレビは約20万台に達するとしたほか、対応端末の中で松下電器産業とソニー、ビクター製品は現行モデルのすべてがアクトビラ ベーシックに対応していると紹介した。
その上で久松氏は、アクトビラに対応する機器を拡大することが重要との考えを示し、「今回の楽天と同様に、インターネットサービスの主要企業との提携を順次進めていきたい」とサービス拡充も進めていくとした。
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アクトビラの久松氏
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今後、アクトビラ対応テレビを7割以上にしたいという
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■ URL
ニュースリリース
http://www.rakuten.co.jp/info/release/2007/1022.html
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(村松健至)
2007/10/22 16:11
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