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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
シーテック、バルク転送で上下最大100MbpsのCATV実証実験

実験で用いられるモデムの仕組み
 中部電力グループでCATV事業を行なうシーテックは、中部ケーブルネットワーク、マスプロ電工と共同で、7月7日よりCATV網を用いた上下とも100Mbpsの実証実験を開始した。

 今回試験が行なわれるのは、シーテックと中部ケーブルネットワークが所有する光ファイバと同軸ケーブルを組み合わせたHFC(Hybrid Fiber Coax)伝送路のうち、愛知県の一部および三重県で用いられている「600+R」システムを利用するもの。伝送データを複数のチャネルに振り分けるバルク方式を採用することで上下とも最大100Mbpsでの通信速度を実現するという。

 バルク伝送で利用するモデムは、AnnexB仕様のケーブルモデムユニットを3~4台内蔵しており、制御装置でバルク伝送信号を合成する仕組み。実証実験ではスループット測定や回線接続実験のほか、データを安定かつ継続して伝送する必要がある映像配信や対戦オンラインゲーム、IP電話や音楽配信なども行なわれる。実験はあくまでシーテックなど事業者側が行なうもので、モニター募集などは現在のところ予定されていない。

 シーテックによれば、600+Rの利点は既存の伝送路を改修する必要がなく、基地局側のモデムとユーザー側のモデムを変更するだけで100Mbpsサービスが実現できる点にあるという。また、ユーザー側で利用するモデムの大きさは、従来のモデムと同程度になる見通しとしている。7月に行なわれる実証実験では下りのバルク転送のみ評価、上りのバルク転送については準備が整い次第実施する予定としている。


関連情報

URL
  シーテック
  http://www.ctechcorp.co.jp/

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(甲斐祐樹)
2003/07/11 18:18
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