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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
西鉄、nimocaでバス利用時に運賃の誤徴収が発生

 西日本鉄道(西鉄)は12日、同社のICカード型電子マネー「nimoca(ニモカ)」で一般路線バスを利用した際に、誤った機器操作によって運賃を多く引き去る事象が発生していたと発表した。誤徴収件数は24件で、誤徴収総額は5610円。

 西鉄によれば、nimocaを利用して運賃を徴収する場合、IC車載器の読み取り部にタッチするよう利用者に呼びかけているが、タッチが不十分だった場合などには正確に読み取りが完了せずにエラーが発生するという。この場合、音声案内とIC車載器画面の表示で再タッチを促し、読み取りが完了すれば正常に運賃徴収が行われるが、乗務員が手入力にて誤ったボタン操作をした結果、今回の運賃を二重に引き去ってしまう事象が発生したとしている。

 同様の事象は、9月11日に首都圏のバス事業者が導入するICカード(PASMO/Suica)でも判明。西鉄では、nimocaでも同種のシステムも利用していることから、2008年5月のICカード導入以降の取り扱い実績を調査した結果、今回の誤徴収が確認できたという。

 対象期間は5月18日から9月10日。取扱総件数の37万7425件のうち、誤徴収件数は24件で、誤徴収総額は5610円になる。なお、対象件数の中で22に件は個人が特定できるカードとなるため、西鉄では直接利用者に連絡して返金措置を行う。残り2件に関してはカードの一部番号を公開して、申し出のあった利用者のカードが確認でき次第返金するとしている。

 西鉄では、乗務員に対してIC車載器の操作手順に則した正規取扱方法の再確認・徹底を進める考え。また、誤操作による運賃の誤徴収を防ぐプログラムを10月末までに導入する予定としている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.nishitetsu.co.jp/release/2008/08_79.pdf

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(村松健至)
2008/09/16 13:01


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