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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
UQ Com、「UQ WiMAX」を2月26日に23区と横浜・川崎で開始へ
−試験サービスは無料。商用時の料金は月額4480円

 UQコミュニケーションズ(UQ Com)は、2.5GHz帯を利用したモバイルWiMAXサービス「UQ WiMAX」 を2月26日に開始すると発表した。月額4480円だが、6月30日までは無料で利用できる。


下り40M/上り10Mの「UQ WiMAX」。山手線など44駅にも基地局設置

手に持つのはUSB端末「UD01SS」
 UQ Comは、2007年8月にKDDIが企画会社として設立した「ワイヤレスブロードバンド企画」が前身。その後、インテル キャピタルやJR東日本、京セラ、大和証券グループ本社、三菱東京UFJ銀行が出資し、同年12月に2.5GHz帯の免許割り当てを受けた。また、事業会社化に合わせて、2008年2月に現在のUQコミュニケーションズへと社名が変更されている。

 3日に開かれた発表会で、同社のモバイルWiMAX(IEEE 802.16e)のサービス名称を「UQ WiMAX」と発表。同時に、2月26日より下り最大40Mbpsのサービスを開始することを明かした。

 定額プラン「UQ Flat」の月額料金は4480円で、別途登録料2835円が必要。ただし、2月26日から6月30日までは試験サービスとして、基本使用料と登録料が無料になる。その上で、7月1日以降に有料サービスを開始するという。なお、申し込みにあたって長期利用契約を結ぶ必要はない。

 当初のサービスエリアは、東京23区と神奈川県横浜市、川崎市の一部。加えて、JR東日本の山手線をはじめとした首都圏44駅にもWiMAX基地局を設置する。また、2009年6月末までに東名阪エリアへのサービス拡大を予定だとしている。

 通信速度は下りが最大40Mbpsで、上りが最大10Mbps。発表会場に設置された屋内基地局を利用したデモンストレーションでは、下り16〜17Mbps、上り3〜4Mbps程度の数値が確認できた。このほか、東海道新幹線などで利用できる公衆無線LANサービス「UQ Wi-Fi」も用意。当初は一部法人ユーザーに限って、東海道新幹線でのサービスを提供するが、2009年秋には無料のオプションサービスとして展開を予定する。

 UQ Comではサービス開始に先立って、6月30日までデータ通信カードを無償貸与するモニターの募集を15日24時まで実施。同社が定める応募資格を満たす応募者の中から、5000名に対してカードを貸与するという。なお、商用化する7月1日以降も利用を継続する場合には、データ通信カードが無償譲渡される。


サービスエリアスケジュール。2012年度末までに人口カバー率90%を目指す 青色部分が10Mbps通信が可能なエリア。それ以外の部分も基地局追加などで速度向上を図るという JR東日本の駅構内設置状況。山手線に加えて、京浜東北線や中央線も設置されている

モニター募集要項 無線LANオプションも無料提供する 発表会中に実施された通信デモ。その他デモも含め、下り16〜17Mbps、上り3〜4Mbps程度のスループットが確認できた

当初の端末は4種類。Mac OSへの対応も検討中

USBやPCカード、ExpressCardの合計4端末を用意
 データ通信端末は、NECアクセステクニカ社製のUSB端末で「UD01NA」とPCカード型端末「UD02NA」、MODACOM社開発でシンセイコーポレーション製造のUSB端末「UD01SS」とExpressCard/34型端末「UD02SS」の合計4種類。NEC製の「UD01NA」はオートインストール機能も備える。

 販売価格はUSB端末が各1万2800円、それ以外が各1万3800円。当初は同社による直販となるが、7月の商用化時には量販店などを通じた店頭販売も開始される予定となっている。

 UQ WiMAX端末にはSIMカードはなく、それぞれの端末にIDとパスワードが割り当てられている。接続時には機器認証に加え、これらID・パスワードによるユーザー認証を経た上で、ユーティリティによる接続作業が進められる。

 UQ WiMAXのWebサイトには、2月26日にマイページ「MyUQ」を開設。同ページ上では契約者情報や請求先情報の照会が可能なほか、複数端末を購入した場合の管理も可能になるという。なお、複数端末を利用する場合の接続台数上限などは今後決定していくという。

 タッチ&トライコーナーの説明員によれば、サービス開始時点でトラフィック制限は行わない考えで、迷惑メール送信に対する制限のみ行っている。また、データ通信カードを装着できる無線LANルータなどの利用に関しては、現時点で規約による制限などは行っていないとした。

 対応OSは、いずれもWindows Vista/XP SP2以降。Mac OSに関しては今後検証を進め、対応を図るとしている。

[お詫びと訂正]
 当初、対応OSについてWindows Vista/SP2以降としていましたが、正しくはWindows Vista/XP SP2以降となります。お詫びして訂正いたします。


NECアクセステクニカ社製のUSB端末「UD01NA」。コネクタ部は180度の可動が可能 シンセイコーポレーション製造のUSB端末「UD01SS」 イー・モバイルのUSB端末との大きさ比較

ユーティリティ画面 電波状況も確認できる デモに使用された屋内用基地局

「初年度で数十万契約が目標」。MVNOはニフティなどが参加予定

UQ Comの田中社長

UQ WiMAXで“真のモバイル・ブロードバンド時代の幕開け”をうたう
 発表会に登壇したUQ Comの田中孝司代表取締役社長は、固定から外出先でも利用が可能になった電話とPC双方の進化を示し、「UQ WiMAXを通じて、真のモバイルブロードバンド時代の幕を開けたい」と抱負を語った。また、ユーザー獲得目標は「初年度で数十万規模を目指す」とした。

 サービスエリアとなる東京23区と神奈川県横浜市と川崎市の一部には、現時点で約500の基地局を設置しているという。田中社長は発表会が行われた有楽町近辺の地図を示し、「10Mbpsの速度がでない部分もまだまだあり、サービス開始時には同一エリアで2倍の基地局数としたい」と述べた。なお、基地局はツーカーおよびauの基地局施設を利用しており、新設局はそれほど多くないという。

 また、駅への対応に関しては同社に出資するJR東日本の山手線を中心とした首都圏44駅にも基地局を設置。田中社長は地下を含めてエリア化への対策を図っているほか、駅ビルなどに関しても今後対応する考えを示し、計画するエリア拡大もできる限り前倒していく方針だとした。

 「UQ Flat」の月額4480円という料金については、「モバイルインターネット最速」「契約期間2年縛りなし」「低料金」の3点をアピール。「PCに無線LANとWiMAXの両方が入ってくる時代が到来すると考え、無線LANオプションは無料で提供する」とした。このほか、将来的に1日限定でUQ WiMAXを利用できる1Dayメニューなどの提供も検討するという。

 端末については、データ通信カードやWiMAX搭載PCに加え、MIDやUMPC、ゲーム機やデジタルカメラなどのデジタル家電にもWiMAXが搭載される見通しを示した。WiMAX搭載パソコンに関しては「この夏に登場するのでは」と語った。加えて、世界110カ国以上でWiMAXの普及の動きがある点を照会し、田中社長は「世界に先駆けて、サービスを広めていきたい」と意気込んだ。

 なお、MVNOによるサービスは、UQコミュニケーションズと同時に17社がUQネットワークの利用開始を予定。具体的な発表は今後各社から行われるが、田中社長によればニフティも提供事業者に入っているという。また、別途協議中の企業も75社あるとした。


今後登場を予想するWiMAX対応製品 無線LAN搭載PCの普及率と同様に、無線LAN/WiMAX搭載PCが普及すると見込む 世界110カ国以上でWiMAX普及の動きがあると紹介

関連情報

URL
  UQ WiMAX
  http://www.uqwimax.jp/
  UQ WiMAX開始に関するニュースリリース
  http://www.uqwimax.jp/news_release/20090203.html
  データ通信カード販売開始に関するニュースリリース
  http://www.uqwimax.jp/news_release/200902032.html

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(村松健至)
2009/02/03 13:09


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