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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
国内最長62.9kmでの無線LAN通信に成功。日本無線が実験

実験イメージ図
 日本無線(JRC)は、2.4GHz帯の無線LAN装置を使用して、国内最長距離となる約62.9kmの無線LAN通信に成功した。2008年2月に記録した47.5kmの通信距離を更新した。

 この実験は、2008年12月に鹿児島県の南さつま市と、児島郡三島村の黒島に設置した無線LAN装置を使って実施したもの。日本無線とNTT西日本鹿児島支店が、三島村と鹿児島大学学術情報基盤センターの協力を受けて実験した。

 使用した無線LAN装置は、占有周波数帯域幅を通常の約16.6MHzから約4.1MHzに縮小した日本無線製の「JRL-705シリーズ」。長距離通信と多チャンネル化に特化したもので、占有周波数帯域幅に関する部分以外は、通常の無線LAN機器と同一性能・機能で、免許不要で誰でも利用できるという。

 実験では上位のADSL回線と同じ、1.5Mbpsに無線LANの伝送速度を固定。無線LAN回線を挟んだPC間のファイル転送速度を測定した結果、実効速度で平均1.2Mbpsのスループットを確認できた。

 日本無線は、「計算上はさらなる遠距離通信も可能」と説明。人口の少ない離島のデジタルデバイド解消のため、経済的な無線回線としての利用を期待しているという。


南さつま市側の現場写真 こちらは黒島側

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.jrc.co.jp/jp/whatsnew/20090312/index.html

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(村松健至)
2009/03/12 12:22


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