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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
メガコンソーシアム4社の共同ポータル「アンパサンド」

左からNEC 執行役員常務の芳山憲治氏、KDDI 取締役執行役員専務の伊藤泰彦氏、ブロードバンドサービス企画 代表取締役社長の嶋谷吉治氏、日本テレコム 専務執行役の鈴木みゆき氏、松下電器産業 eネット事業本部長の木村純氏
 メガコンソーシアムの幹事会社が設立したブロードバンドサービス企画は、10月1日より社名を「アンパサンド・ブロードバンド」に変更、本格サービスの提供を開始する。松本零士原作の「銀河鉄道物語」、オンラインゲームやWebドラマなどの提供が予定されている。

 ブロードバンドサービス企画は、ISP連合「メガコンソーシアム」の幹事会社を務めるKDDI、NEC、松下電器産業、日本テレコムの4社が設立した会社。10月1日から変更される新会社名の「アンパサンド」は、英語の「&」マークの正式名称であり、4社合計で合計1,000万会員を超えるプロバイダー間や、プロバイダーとユーザー、コンテンツプロバイダーなど、様々な関係をつなぎあわせるという意味を持っているという。

 アンパサンドでは「ポータル」「コンテンツ」「マーケティング」の3事業を中心としたビジネスモデルを展開する。ポータル事業としては幹事会社の4社それぞれが運営するプロバイダー向けに共通のポータルサイトを提供し、プロバイダーはそれに加えて独自のコンテンツを提供していく。なお、KDDIが運営するDION、日本テレコムが運営するODNは、10月1日よりそれぞれのブロードバンド向けサイト「BB DION」「ODN Broadband」をアンパサンドへ統合するほか、松下電器が運営する「Panasonic hi-ho」でも「hi-ho Media-TV」を将来的にアンパサンドと統合する予定だという。

 コンテンツ事業については、コンテンツの提供手段ををネット配信に限定せず、DVDでのパッケージ販売やライセンス、広告コンテンツなども含めた多層的なコスト回収構造を確立していく方針。更に共通ポータル上でプロバイダーと連携した広告ビジネスや、企業向けのマーケティングなども進めていくとしている。


アンパサンドのロゴマーク サイトイメージ

アンパサンド・ブロードバンドの事業方針
 アンパサンドで提供予定のコンテンツは、BSフジや雑誌などと同時展開していく「銀河鉄道物語」や、宝島ワンダーネットが提供するグラビアと雑誌の融合コンテンツ「宝島グラビアTV」、4コママンガ「べーしっ君」、御茶漬海苔原作のWebドラマ「姫」、すでにサービスが発表されている「円谷チャンネル-BB」など。さらに「ミュー~奇蹟の大地」「ザ・コンビニ ネットバトル」といったオンラインゲームも提供を予定している。料金はコンテンツごと異なるが、数百円から1,000円程度という料金水準となる見込みという。


 ブロードバンドサービス企画の嶋谷吉治代表取締役社長は、アンパサンドの売上目標を初年度で3億円、2005年度には売上100億円とした。収益構造についてはサービス開始当初は売上の半分がコンテンツ、1/3がポータル、残りが広告となるが、メディア価値を高めることで「2005年にはコンテンツと広告が(売上で)拮抗するような形を目標としている」と意気込みを語った。


宝島グラビアTV 銀河鉄道物語

Webドラマ「姫」 べーしっ君

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ampersand.co.jp/press030925_1.html
  アンパサンド・ブロードバンド
  http://www.ampersand.co.jp/
  アンパサンド
  http://www.ampersand.ne.jp/

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(甲斐祐樹)
2003/09/25 17:44
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