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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
リンクシス、IEEE 802.11g無線LAN製品「Wireless-Gシリーズ」

ルータ内蔵の「WRT54G」
 リンクシス・ジャパンは、IEEE 802.11g(ドラフト)に対応した無線LAN機器「Wireless-Gシリーズ」を2月28日から順次発売する。無線LANアクセスポイントの「WAP54G」、無線LANルータの「WRT54G」、無線LANカードの「WPC54G」の3機種と、カードとアクセスポイントまたはルータのセット2種類。価格はいずれもオープンプライス。

 無線LANアクセスポイントの「WAP54G」は3月14日発売、店頭での実売価格は15,500円前後が見込まれる。IEEE 802.11gによって最大54Mbpsの通信が可能なほか、同じ周波数を使うIEEE 802.11bの機器と混在して通信が可能。セキュリティ機能として64/128bitのWEPに対応するほか、MACアドレスフィルタリングもサポートしている。アンテナは背面にダイポールアンテナを2本接続し、自動的に通信状態の良好なアンテナを選択するダイバシティ方式をとっている。本体のサイズは186×175×48mm(幅×奥行×高・アンテナ含まず)で、重さは480g。有線LAN側のインターフェイスは100BASE-TX/10BASE-T×1ポートを備えている。

 無線LANルータの「WRT54G」は2月28日発売で、実売価格は15,500円前後と「WAP54G」と同額の見込み。「WAP54G」と同じ無線LANアクセスポイント機能とルータ機能を内蔵する。装備するインターフェイスはWAN側に100BASE-TX/10BASE-T×1ポート、LAN側には100BASE-TX/10BASE-T×4ポートのスイッチングハブを備える。ルータはNATなど、通常のルータ機能のほか、VPN(PPTP、IPsec)パススルーや、ダイナミックDNSに対応する。WAN-有線LAN間のスループットはメーカーによる実測値で25Mbps程度だという。本体のサイズは「WAP54G」と同一となっている。

 また、「WPC54G」はCardbusスロットに対応した無線LANカード。実売価格は7,900円前後。IEEE 802.11g(ドラフト)に対応した無線LANアクセスポイント(Broadcom製チップを推奨)のほか、IEEE 802.11bの無線LANアクセスポイントとの通信が可能。IEEE 802.11bで使用した場合にはWi-Fiにも準拠する。アクセスポイントとの通信のほか、カード同士で通信するアドホック・モードにも対応、セキュリティ機能では、64/128bitのWEPをサポートする。OSはWindows XP/2000/Me/98に対応する。

 このほか、無線LANアクセスポイントの「WAP54G」と無線LANカードの「WPC54G」がセットになった「WAP54G/P」、無線LANルータの「WRT54G」とカードがセットになった「WRT54G/P」も3月14日に発売する。店頭での実売価格はいずれも22,500円前後が見込まれる。

 なお、リンクシスでは、2002年12月に米国で「Wireless-Gシリーズ」を発売し、すでに10万台以上を出荷しているという。米国でのルータタイプの価格は129ドル前後、日本での実売価格も米国と同等となる。


アクセスポイントの「WAP54G」 無線LANカード「WPC54G」

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.linksys.co.jp/press/2003/20030227.html
  清水理史の「イニシャルB」第42回:久しぶりに登場したリンクシスの意欲作
  http://bb.watch.impress.co.jp/column/shimizu/2003/01/21/index.htm

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(正田拓也)
2003/02/27 11:14
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