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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
ネットドラマ「マギー's犬Jr.」試写会に及川奈央やインパルスが登場

アイ・シー・エフは、Webドラマ「マギー’s犬Jr.(マギーズドッグジュニア)」を製作、3月18日から6月3日までの期間限定で無料配信すると発表した。公開に先立ち、3月15日には主演の及川奈央や白川裕二郎が出席する記者会見を実施。また、ファンを招いての完成披露試写会では、お笑いコンビ「インパルス」の司会によるトークショーとチャリティオークションも行なわれた。


小池一夫原案の劇画を実写化

左から及川奈央、梶研吾監督、白川裕二郎
「マギー’s犬Jr.」は小池一夫原案、叶精作作画の同名劇画(日本文芸社刊)を実写化した作品。成功率100%を誇るサディスティックな暗殺請負人のマギーと、彼女の忠実なしもべである“犬”ことジョーJr.の間で結ばれた奇妙な絆を描く。監督はコミック版原作者でもある梶研吾が自ら担当した。出演は及川奈央、白川裕二郎ほか。

 作品は全12話構成で、映像配信サイト「netcinema.tv」を通じて公開する。期間中の毎週金曜日に新エピソードを追加していく予定だ。視聴にはWindows Media Playerを利用、配信帯域は56kbps、500kbps、1Mbpsの3種類を用意する。

 記者会見には及川奈央、白川裕二郎と梶研吾監督らが列席。報道陣からの質問に答える形で進行した。役柄への印象を聞かれた及川は、まずマギー役の第一印象について「素の自分とはまったく正反対の役だと感じたが、演技をするにつれ、次第に女性なら誰もが持つ『奉仕されたい』という気持ちには共通点がある」と話し、ある種の共感が芽生えたと説明した。

 マギーから下僕扱いされているものの、ひたすら付き従う屈強な男・ジョーJr.役を演じた白川は「よくここまで(主人に)尽くせるなぁというのが実感」と、白川自身の行動様式とあまりにも異なるキャラクター性を笑っていた。


身長差は実に24cm。この差を乗り越えていかに大きい存在にみせられるかという点に撮影時は腐心したという。
 演じる上での苦労について、及川は「今では影のある女性役が多かったけれど、今回は弱みが何ひとつないという(完璧な)女性。そのギャップに戸惑った」とコメント。また、共演する白川との身長差が実に24cmもあり、自身をいかに大きく見せるかにも気を遣ったという。一方の白川は「今までは強さを印象づける役が多かったが、今回は殴られ蹴られる役」と話し、こちらでも勝手の違いがあったと苦笑いしていた。

 作中の見どころとして及川が挙げたのは「寝ているマギーにジョーが土下座するシーン」。白川も「先に言われてしまいました」と、同じシーンが気に入っている様子だったが、「頻繁に出てくる『申し訳ございません、ご主人様』という台詞にも注目して欲しい」と話した。

 梶研吾監督は、インターネット向けドラマという独特の形態について「もともと興味があったジャンル。映画とは違い、連作劇画のような感じで見てもらえるのでは」と、従来型メディアとは異なる方向性に期待を寄せている。

 なおアイ・シー・エフでは、作中にスポンサー広告が折り込まれたネット限定コンテンツを無料配信する事業を展開しているが、会見に出席した同社のネットシネマ事業部 加藤典子事業部長は「マギー’s犬Jr.」には広告要素を盛り込んでいない。「(広告入り作品とは別途に)エンターテインメント性を追求した作品も製作していきたい」と抱負を語っている。


質問に笑顔で答える、マギー役の及川奈央


ジョーJr.役で出演した白川裕二郎 コミック版の原作と実写版監督を務めた梶研吾

爆笑渦巻くトークショー。司会はインパルス

写真撮影中にもインパルスから楽しいツッコミが
 記者会見終了後には会場を移し、試写会兼イベントが催された。事前に抽選で選ばれた250組500名が招待されており、平日の昼間にもかかわらず会場はほぼ満員だった。

 会場で上映されたのは約30分にまとめられた「ダイジェスト版」。上映後に舞台袖から登場した梶研吾監督によれば「いいシーンは抜いてある。是非ネット配信で本編を見てほしい」と語った。また及川奈央、白川裕二郎の2人を初めとした共演陣も一言ずつ挨拶した。

 試写上映と並ぶ大きな目玉のトークショーでは、お笑い芸人コンビ「インパルス」の板倉俊之と堤下敦が司会として登場。報道陣向けに実施されたフォトセッション中にもカメラマンにツッコミを入れるなど、笑いを誘った。

 トークショー本番も、インパルスの2人による巧みな話術もあって笑いが終始あふれたものに。記者会見とは衣装を変えて登場した及川から「マイク用の機材をTバックの下着に装着している」と聞き出して男性観客を煽るシーンや、白川がインパルスからの激しいツッコミをあっさり受け流したりと、互いに和やかな笑顔を見せた。

 撮影時の秘話なども次々と語られた。及川によれば「エンディングテーマが演歌になったのは、該当シーン向けの撮影で、最近お気に入りの和服を着たことがキッカケ」とのこと。映像を先に撮影し、それに合わせてエンディングテーマの方向性が決まったのだという。白川も「梶監督はいい撮影をしようとしながらも、時間もしっかり気にされていた」と語り、非常に楽しい撮影だったと語った。


「インパルス」の板倉俊之と堤下敦が司会として登場 インパルスも加わって撮影。フォトセッションへの参加はインパルスとして初めてだったという

インパルスと及川奈央のトークセッション 質問コーナーでの一コマ。「あなたはS? それともM?」の質問に比率で答えた及川。「SはサービスのS、Mは満足のM」と独自の“SM論”を打ち明けた

質問と関係ない答えでオチをつけるインパルスの板倉俊之 撮影現場での恥ずかしい(?)行動を及川に指摘され、落ち込む白川

チャリティオークションでは高額落札に会場からどよめきが

 トークショーに続き、チャリティオークションも開催された。及川と白川がそれぞれ私物や劇中で使われた撮影小道具を出品、招待客は自由に手を上げ、入札することができた。なおオークション売上の一部はチャリティ団体に寄付される予定。

 オークションには計7点の品が出品され、軒並み高額で落札。白川が使用している帽子が5,000円だったのを皮切りに、及川の劇中着用ドレスとイヤリングのセットが25,000円で落札された。

 落札額の高騰はとどまるところを知らず、白川が出品したシャツも14,000円を記録。及川が自ら撮影したオフショット写真17枚組が8,000円、サルのぬいぐるみ(トイレのタオル架けに備え付けていたとのこと)が6,000円、舞台挨拶で今まさに及川が着用していたドレスが59,000円という盛況ぶりで、客席からはどよめきが上がり、舞台上のイベント出演陣も驚きの声を挙げていた。

 また、最後に出品された「及川が劇中で使用したキセル(歯型付き)」ではついに100,000円の大台を一気に突破。最終的に160,000円で落札され、落札者には大きな拍手が寄せられた。


出品物を手にとって紹介 落札した参加者は、舞台にあがって握手なども行なえた

高額での落札に驚く2人 最後はエンディングテーマの披露でイベントを締めた

 さらにイベントの最後には、作品のエンディングテーマ曲でもある演歌「見られた様じゃないね」を及川と白川の二人がデュエット。ファンからの熱い声援を受けながら終幕した。

配信情報
名称: マギー’s犬Jr.
日時: 3月18日~6月3日
URL: http://www.netcinema.tv/
料金: 無料
対応プレーヤー: Windows Media Player
配信帯域: 56kbps、500kbps、1Mbps


関連情報

URL
  netcinema.tv
  http://www.netcinema.tv/
  アイ・シー・エフ
  http://www.i-cf.com/

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(森田秀一)
2005/03/15 18:48
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