東芝は、おまかせ自動録画機能やネットワークを介して番組予約ランキングなどを表示できる「おすすめサービス」機能を備えた、RDシリーズの新モデル「RD-XS57」と「RD-XS37」を6月中旬に発売する。オープンプライスで、店頭実売価格はRD-XS57が105,000円前後、RD-XS37が85,000円前後。
■ 2層DVD-Rに対応したDVDマルチドライブ搭載するRD新モデル
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RD-XS57
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RD-XS37
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RD-XS57とRD-XS37は、2番組同時録画が可能な「W録」機能を搭載したHDD搭載のDVDレコーダで、HDD容量はRD-XS57が300GB、RD-XS37が160GB。どちらも地上アナログチューナーを2基とBSアナログチューナーを1基内蔵し、RD-XS57ではスカパー!連動機能や入力3スルー機能を搭載。また、設定変更によりLPモードの録画解像度をフルD1(720×480)に設定できる。EPGは、iNETとADAMSに対応する「WEPG」を備える。
DVDドライブ部には、2層DVD-Rへの書き込みをサポートしたDVD-R/RW/RAM対応DVDマルチドライブを搭載し、DVD-RAMはカードリッジタイプも利用できる。ドライブ速度は、DVD-Rが16倍速、DVD-RWが6倍速、DVD-RAMが5倍速となるが、ダビング速度は未定。なお、DVD-RへのVRモード書き込みやCPRMへも対応するが、2層DVD-Rではビデオモードのみサポートする。
新機能としては、ユーザーから要望が高かったという「おまかせ自動録画」機能を搭載。同機能は事前に設定したキーワードから自動で番組をリストアップして録画するもので、キーワードは最大9セットまで設定できる。また、各セットごとにand検索が2つまで、not検索が1つまで設定可能なほか、ジャンル/日付/時間帯/チャンネルなどの指定や、1日ごとの自動録画時間を1/3/6時間から選択が可能。加えて、専用フォルダでは上限容量に達すると自動で古い番組から削除する機能も用意され、同社では現時点で上限容量は100GB程度を考えているという。
おまかせ自動録画を利用して録画設定された番組も、録るナビの予約一覧画面に表示される。その際は、通常予約と区別できるよう、W録アイコンにロボットマークが付与される。また、放送時間の変動に合わせて番組追っかけやスポーツ延長にも対応するほか、通常のユーザー予約への変更にも対応する。
番組延長機能では、番組表上の変更に追従して前後2時間まで対応可能な「番組追っかけ機能」をはじめ、「スポーツ延長機能」と「ドラマ延長機能」を搭載。スポーツ延長およびドラマ延長機能は、iNETの場合では1分~120分まで1分単位での延長が可能で、ジャンルに関係なく全時間・全番組が延長の対象になる。サーバー側に分単位の情報がない場合やADAMS利用時の場合には初期設定された30/60/120分単位で延長設定ができる。なお、ADAMSではスポーツ番組全般が対象となる。
予約件数は64件までで、予約録画時には番組名をフォルダ名に設定できる機能や、従来の残量計算にあたる録画実行チェックが自動で実施される。また、コピーワンス番組に関しては、レート変換移動やプレイリスト移動に対応した。
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おまかせ自動録画機能のキーワード設定画面
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設定したキーワードは3セットごとに一覧で確認できる
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おまかせ自動録画による予約設定にはロボットマークが表示
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ロボットが手をあげている場合にはフォルダ内に番組が、下げている場合には番組がないことを意味するという
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■ 全国RDユーザーの予約ランキングなどが確認できる「おすすめサービス」
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おすすめサービスのトップ画面
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ドラマランキングを表示したところ
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ネットワーク機能では、新たに「おすすめサービス」が追加される。同機能では、RDシリーズを利用するユーザーが予約した番組をサーバー上で集計、地域設定に合わせて総合ランキングやジャンル別、時間帯別の最新予約ランキングを表示する「全国RDユーザー『予約ランキング』」が利用できる。
加えて、ユーザーが過去に録画した番組履歴から嗜好を分析して番組をリスト化する学習型の「あなたのおすすめ」機能、他のユーザーの予約履歴を集計し、嗜好が似ているユーザー群の番組を紹介する「みんなからのおすすめ」機能も用意される。なお、いずれの機能も、当面は地上アナログ放送とBSアナログ放送(NHK2チャンネルのみ)が集計対象になる。
また、同社が運営する「テレビサーフ」とも連携。地域を指定した番組検索が可能で、対象の番組がユーザーの視聴地域で放送されている場合にはテレビ局の情報を含めて結果が表示されるという。また、予約ボタンも用意され、同ボタンを利用して製品に設定したメールアドレスへと予約通知が可能になる。なお、同機能は携帯電話からも利用が可能だという。
本体入力端子は、両機種ともにS映像×3、コンポジット×3、DV×1、アナログ音声×3。出力端子は、D2×1、S映像×2、コンポジット×2、アナログ音声×2、光デジタル音声×1を装備。RD-XS57では加えて、D1入力×1、HDMI出力×1、コンポーネント出力×1、同軸デジタル音声出力×1も搭載する。本体サイズと重量は、RD-XS57が434×339×81mm(幅×奥行×高)で6.4kg、RD-XS37が434×342×78mm(幅×奥行×高)、重量は6.0kg。
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テレビサーフのサイトでもランキングが確認できる
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録画予約ランキングのイメージ画像
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携帯電話向けテレビサーフ
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RD-XS57背面
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RD-XS37背面
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■ URL
東芝
http://www.toshiba.co.jp/
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(村松健至)
2005/05/18 15:02
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