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【 2009/12/25 】 【 2009/11/13 】 【 2009/09/25 】 【 2009/07/01 】 【 2009/06/26 】 |
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| コンテンツとコミュニティの融合を目指すBROBA | ||||||||||||
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BROBAは、NTTブロードバンドイニシアティブ（NTT-BB）が運営するポータルサイト。サービスは有料会員制で、NTT東西のフレッツ・ADSL、Bフレッツに対応した基本サービス「ポータルプラン」は月額300～500円。通常のインターネットサイトを閲覧するには、別途ISPを契約しておき、BROBA利用時にはルータやPPPoEクライアントの接続先を切り替える必要がある。 それに対し「インターネットパックプラン」は、接続先を切り替えることなくインターネットが利用できるプラン。月額料金は回線の種類によって異なり、フレッツ・ADSL対応プランは1,300円、Bフレッツのニューファミリー/ファミリー 100対応プランは1,900円で利用できる。 さらにフレッツシリーズ以外のブロードバンドサービスを利用するユーザー向けに「インターネット経由プラン」が月額300円で用意されている。ただしほかの2プランと比べてNTT東西の地域IP網を利用せずにコンテンツを配信するため、映像の配信帯域は最大でも768kbpsまでに制限されている。 ■ 会員数は15万を突破。Bフレッツユーザーの増加も目立つ
BROBAは2001年11月に試行サービスとしてスタート。当時は東京と大阪のフレッツ・ADSLおよびBフレッツユーザー向けのコンテンツ配信サービスのみを提供していたが、ユーザーからの要望なども踏まえ、2002年4月にはインターネット接続やメールアドレスも利用できるサービスを新たに用意、全国での本格サービスを開始した。 また最近は、「Bフレッツ利用会員の増加も目立つようになってきた」と楢崎氏は語る。「2002年4月から（BROBAは）サービスを開始したが、今年になってからBフレッツ利用会員もじわじわと増え始めている」（楢崎氏）。「コンテンツをより円滑に楽しむためには、最終的にはFTTHが有利」であり、Bフレッツユーザーの増加を期待しているという。 ■ アニメからハリウッド映画まで多彩なコンテンツ
BROBAだけで楽しめる独占コンテンツも多いと楢崎氏は自信を示す。「例えば、先頃配信を開始した『スカイハイ』は、テレビで放映されたばかりのドラマ。インターネットでの配信は通常なら、BSやCSでの再放映を経てからになるのが普通だが、今回はその順番が逆転している」とし、「映画版公開前のプロモーション目的も強いだろうが、非常に画期的なこと」である点を強調した。 これらオリジナリティの高いコンテンツをラインナップできる理由として、楢崎氏はコンテンツホルダーと直接に地道な話し合いを続けたことを挙げている。またコンテンツを配信するためのインフラ面の充実もその理由の1つだとした。フレッツに直結したバックボーンによってコンテンツを安定的に配信できる点がポイントだという。 有力コンテンツのインターネット配信を阻む要因の1つとして、違法コピー問題が挙げられる。BROBAでもDRMの導入など不正コピーの対策を講じるほか、同社のバックボーンを利用することで「配信地域を国内に制限することも可能」であり、この点は海外映画の配信などで重要視されているという。 またBROBAでは、2003年4月よりサイト構成のリニューアルを実施した。通常はBROBA会員でなければサイトやコンテンツの内容を視聴できなかったが、リニューアル後は非会員向けにもこれらを公開。また、インターネット経由プランでの配信帯域も384kbpsから768kbpsへ拡張した。これらの結果、コンテンツ利用者も順調に増えつつあるという。 ■ 定額で見放題のコンテンツ配信サービス BROBAのコンテンツ配信サービスの特徴として楢崎氏が挙げたのが、定額制のコンテンツ見放題サービス「BROBAプレミアムパック」の存在だ。月額1,000円の定額料金で、あらかじめ決められた複数ジャンルのコンテンツ約100タイトルを自由に視聴できる。コンテンツは「ドラマ」「アニメ」といったテーマに沿って毎月更新されるほか、隔週ペースでもコンテンツの入れ替えが行なわれている。プレミアムパックは6月からサービスを開始、好評を得ているというが、製作側には苦労もあるという。「通常だとコンテンツは、ジャンルごとに並べられているだけだが、プレミアムパックではテーマに沿ってコンテンツを効果的に配列する“編成作業”が重要になる。テレビ局などでは当たり前の作業かもしれないが、（BROBAでは）始めたばかりという事もありなかなか大変」と裏話を披露した。 プレミアムパックの収益は、1,000円の売上からNTT-BB側で手数料を徴収。残った部分を視聴ユーザー数に応じて、コンテンツホルダー側へ利益を分配する方式を採用しているという。 楢崎氏は「コンテンツをパック化し、プロモーションを行なうことで、ユーザーからの注目が集まり、販売数量としてのボリュームが生まれ、収益が上がる」とし、コンテンツの定額サービスに自信を示した。 ■ コンテンツと連動したコミュニティの実現 BROBAの特徴としてさらに楢崎氏が付け加えたのが、コミュニケーションサイトとしての側面だ。そもそもBROBAはサービス開始当初からコンテンツとコミュニケーションの両方を提供するという方針を掲げており、「BROBA」のロゴデザインにも「Contents ＆ Communities」の意味が持たされている。さらにはサイトや会員用メールアドレスのドメインも「broba.cc」と“cc”を用いるほどのこだわりだ。コミュニケーションサービスの一環としてBROBAでは、従量課金制のビデオチャットを提供。BBSやホームページ、ユーザーから映像を配信できるキャスティングサービスなどと組み合わせたコミュニティを構築できる。 コンテンツとコミュニティの両方を組み合わせた一例としては、韓国発のドラマなどを紹介する「ブロコリ（broadband Korea）」が挙げられる。これはインタラクティブメディアミックスが、韓国のiMBCなどから提供されたドラマや芸能情報などを配信するサイト。ブロコリ専用の掲示板やビデオチャットなども用意することで、韓国ドラマファンなどが楽しめるコミュニティを構築している。 コミュニティ会員間の交流として使えるのが、BROBAのセールスポイントの1つであるビデオチャットだ。最大30人まで同時に参加できるほか、音声とWebカメラで撮影したリアルタイム映像によるコミュニケーションも可能だ。 ビデオチャット利用者は、比較的若い層が多く見られるという。「中高年世代は自分の映像を見せることに抵抗ある方が多いようだが、若年層では公開比率も高い。若年世代への浸透が感じられる。」（楢崎氏） ビデオチャットは従量制の有料サービスだが、こちらにも定額制のオプションを用意されている。通常は毎月60分まで無料、以降1分につき2円が必要となるが、月額500円を支払うとビデオチャットが使い放題となる。期間限定のサービスだが、ユーザーから好評を得たことから、当初の予定より提供期間を延長しているという。 ■ 双方向性を活かしたコミュニケーションサービスに注力
「定額制オプションの必要なユーザーは、現時点ではサービス利用頻度の高いコアユーザー。そういったユーザーの獲得に一定の効果を得られるが、さらに幅広いユーザー層へアピールしていくかについては、今後も検討していきたい」（楢崎氏）。 なおNTT-BBでは、BROBA以外のサービスも提供している。2003年5月末からは双方向の映像コミュニケーションを中心とした「パッケージサービス」を開始。「単身赴任」「社内セミナー」「ファンサイト支援」など場面に応じた様々なプランを提供している。パッケージサービスは基本的にはBROBAとは別の独立したサービスであるほか、PC端末、カメラやマイク、回線などを提供する体制も検討していくという。 大容量・高品質のコンテンツを配信するだけにとどまらず、ブロードバンドの双方向性を活かしたコミュニケーションサービスにも注力するNTT-BB。今後の展開に期待したい。
■ ＵＲＬ NTT-BB http://www.ntt-bb.com/ 関連記事：NTT-BB、地域IP網でのブロードバンドコンテンツ配信「BROBA」 http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/11/28/broba.htm 関連記事：NTT-BB、4月からコンテンツ配信サービスを全国でスタート。ISPサービスも http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/02/07/broba2.htm ■ 関連記事 ・ BROBA、ドラマ「スカイハイ」全話と劇場版特別映像を最大3Mbpsで配信 ・ BROBA、サービスの大幅リニューアルとキャンペーンの期間延長 ・ NTT-BB、双方向コミュニケーションを機軸としたパッケージサービス （森田秀一） 2003/09/12 11:16 |
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