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インテル、ブロードバンドルータ開発支援室を開設

 インテルは、同社の半導体製品をベースにしたブロードバンド製品の開発を支援する「FTTHソリューション・ルーム」を開設した。

 FTTHソリューション・ルームは、ハードウェアメーカー、サービスプロバイダ、ソフトウェアベンダーなどが利用する施設で、東京千代田区のインテル本社内に設置されている。同施設には、NTT東日本のB・フレッツが引かれ、インテルのチップを使ったルータ「レジデンシャル・ゲートウェイ」のリファレンシャルモデルとパソコンなど、ネットワーク試験に必要な機器が揃えられている。

 FTTHソリューション・ルームでは、ハードウェアメーカーはレジデンシャル・ゲートウェイなどのネットワーク機器のテストを、サービスプロバイダーはB・フレッツを使ったコンテンツのテストを、ソフトウェアベンダーはレジデンシャル・ゲートウェイ上で動作するソフトウェアの開発を、インテルと共同で行なえる。

レジデンシャル・ゲートウェイのリファレンスモデル

 インテルでは、レジデンシャル・ゲートウェイという、同社のチップセットを使ったルータのリファレンシャルデザインを公開している。これは、インテルのチップを用いて、高速な処理能力を実現できるネットワーク機器で、ハードウェアメーカーはインテルからこのレジデンシャル・ゲートウェイのデザインの提供を受けることで、自社で独自に開発する手間が省くことができる。

 レジデンシャル・ゲートウェイのリファレンスデザインをもとにルータを開発することで、異なるメーカーのルータでも、最小限のカスタマイズで同じソフトウェアが使えるというメリットがある。

 たとえばソフトウェアメーカーがレジデンシャル・ゲートウェイ向けに開発したウイルスチェックソフトがあったとき、それをルータメーカーが自社のルータに対応させるのは最小限のプログラム変更で済むため、より少ない開発コストで行なうことができるわけだ。

レジデンシャル・ゲートウェイの利用イメージ

 レジデンシャル・ゲートウェイは、ただのルータ機能だけでは必要ないくらいの高い処理能力を持っており、それらを利用したウイルスチェック機能、ホームサーバー機能、ビデオ録画機能など多彩なアプリケーションの登場が期待されている。こうしたアプリケーションを、複数の企業が協業して開発しやすくなるというのも、FTTHソリューション・ルーム開設の狙いの1つだ。

 なお、インテルではすでにインテルのチップを使ったネットワーク機器開発を支援する「インターネット・エクスチェンジ・アーキテクチャ・コンピタンス・センタ(IXAコンピタンス・センタ)」をつくば市に開設している。今回開設されたFTTHソリューション・ルームもIXAコンピタンス・センタの活動の一環となる。


インテルではルータだけでなく、ネットワークインフラの開発にも関わっている IXAコンピタンス・センタの役割


□ニュースリリース
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2001/011114b.htm
□インテル
http://www.intel.co.jp/
□関連記事「インテル、家庭用の「レジデンシャル・ゲートウェイ」のプロトタイプを公開」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/09/14/rgw.htm

白根 雅彦
2001/11/14 19:27

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