NTT東日本が本日（11月30日）から申込受付を開始した最大下り8Mbps、上り1MbpsのADSL接続サービス「フレッツ・ADSL8Mタイプ」。Broadband Watchでは、現在、使用中の1.5Mタイプから8Mタイプへの切り替えを実際に申し込んでみた。申し込み手続き自体は、非常に簡単なものだったが具体的な開通日などは一切わからなかった。

　フレッツ・ADSL8Mタイプは、NTT東日本の場合、本日、11月30日午前9時より東京都千代田区、中央区、港区、渋谷区、新宿区で申込受付を開始した。申し込み手続きは、局番なしの「116」から行なえるほか、同社のフレッツ・公式ページでも受け付けている。Webのほうは少しわかりにくいが、1.5Mから8Mへ切り換える場合でも、申し込みページでまず「アナログ回線とADSLを共有する（選択肢「1-A」）」を選び、その先で8Mタイプをクリックすれば「フレッツ・ADSL8Mタイプへ変更する」と書かれたリンクが表示される。

　今回は、いろいろと質問もしてみたかったためオペレータが相手をしてくれる「116」から申し込みを行なった。

　電話をかけたのは11月30日11時10分。いきなり「ただいま大変電話が混み合っております」といった内容のトーキーが流れ、一抹の不安を感じたものの待っていると、わずか1分ほどでつながった。

　フレッツ・ADSLの1.5Mから8Mタイプへ変更したい旨を告げると、オペレータは慣れた感じで電話番号と契約者名を問い合わせ、電話と共有するタイプ1回線での申し込みでよいのかを確認。続いて、ユーザー宅のモデムを交換しなければならないことを説明、あとは連絡先の電話番号を告げるだけのいたって簡単なもの。ものの5分ほどで終わってしまった。

　もっともよくよく話を聞くと、この申し込みでわかるのは対応する収容局が8Mサービスを提供していることの確認くらい。申し込みを受け付けたというよりも、正確に言えば仮申し込みを行なった形になるようだ。この電話で「116」の担当者が本申し込みの手続きを代行、おってNTTから8Mタイプを実際に引くことができるのか、工事日はいつ頃になるのかといった連絡が入る。この連絡は、オペレータによれば概ね1週間くらいでもらえるようだ。

　つまり、収容局からの距離の問題で1.5Mから8Mへの切り替えが本当にできるのかといった根本的な疑問や工事の混み具合、具体的な開通日（工事日）などの情報は一切わからない。すべて、後日、NTTから連絡があってはじめてわかるという仕組みである。

　ちなみに、オペレータによれば申し込みが始まってわずか2時間で結構な数のフレッツ・ADSL8Mタイプの申込が行なわれているようだ。8Mタイプの工事が始まるのは年末ぎりぎりの12月25日。NTTは基本的に平日しか工事を行なわないため、年内は実質4日間しかない。お正月を8Mタイプで迎えたい人は早めに手続きを行なったほうがよいだろう。

【UPDATE】
　切り替えの申し込みを行なった当日の14時53分。NTT東日本から電話をいただいた。今回、申し込みを行なった回線の収容局は九段局。ここの担当者からで、1.5Mから8Mへの切り替えの申し込みを確かに受理したことを伝えるもの。さらに、工事日程などは1週間後ではなく12月下旬、はやくても12月中旬になるといった内容だった。

　申し込みを開始した初日から、すでに8Mタイプの新設、1.5Mから8Mへの切り替えが殺到、収容局の設備を確認、工事日程を連絡する作業自体がふくれあがっており、申し込み順に処理しているものの、12月中旬以降になったもようだ。なお、実際に工事が行なわれるのは、設備状況などの確認を伝える電話があってから1週間後をメドにしてほしいとの説明である。

□関連記事「NTT東日本、フレッツ・ADSL8Mタイプの申込受付を11月30日より開始」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/11/28/ntt1.htm
□フレッツ・ADSL8Mタイプのサービス開始時期（局番リスト）
http://www.ntt-east.co.jp/release/0111/011128a_2.html
□フレッツ・ADSL公式サイト（NTT東日本）
http://www.ntt-east.co.jp/flets/adsl/
□NTT東日本
http://www.ntt-east.co.jp/

（笠井 康伸）
2001/11/30 12:47