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　NECとNECアクセステクニカは、1.5Mと8Mタイプの両方に対応したADSLモデムを内蔵する無線機能付きルータ「WARPSTARΔ（デルタ）WDR85FH/GSシリーズ」を発表した。発売開始は2月上旬の予定で標準価格はオープン。実売価格は、もっとも安価なベースモデル「WDR85FH/GS」が2万9800円の見込み。

　同社は、2001年11月26日に無線機能付きルータ「WBR75H」を発表している。WDR85FH/GSはWBR75Hの上位モデルで、1.5Mと8MタイプのADSL接続サービスで利用できるモデムを内蔵した。この点以外のスペックに変更点はない。

　ラインナップもWBR75Hと同様で、無線LANカードが別売となる「WDR85FH/GS」が2万9800円、本体用の無線LANカードが付属する「WDR85FH/GSワイヤレスLANベース」が3万9800円、PC用の無線LANカードも付属する「WDR85FH/GSワイヤレスLANセット（カードセット）」が4万7800円。

　内蔵するADSLモデムは、G.dmt AnnexCとG.lite AnnexCに対応。チップセットにはグローブスパン社の製品を採用した。現時点では内蔵ADSLモデムで接続できる8MタイプのADSLキャリアを明らかにしていないが、今後アッカ・ネットワークスのサービスで利用できるようになると思われる。

　また、Windows Messengerを使用した音声・ビデオチャットなどを利用可能にするために、Universal Plug and Playへの対応準備を進めていることも明らかにした。現在、対応ファームウェアを開発中で今春をメドに公開する予定という。対応機種は、今回発表されたWDR85FH/GSやWBR75H、DIRECTSTARΔシリーズのDR30F/GS、DR35FH/GSなど。

　WDR85FH/GSのインターフェイスは、WAN側にはADSLモデムを切り離した場合に使用する10BASE-T/100BASE-TX×1ポート、LAN側には10BASE-T/100BASE-TX×4ポートのスイッチングハブとUSB×1ポート、無線LAN機能が使用できる。実効スループットはNECによれば15Mbps。

　本体サイズ（幅×奥×高）は約25×157×215mm、重量約650g、消費電力は最大で約13W。付属する設定ユーティリティは、Windows XP/Me/98SE/98/2000 ProfessionalとMacOS X（クラッシックモード）および9.2J/9.1J/9J/8.6J。

□ニュースリリース
http://aterm.cplaza.ne.jp/info/2002/info0115.html
□関連記事「NEC、ブロードバンドルータなどを発売。8Mbpsモデム内蔵タイプも」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/11/26/delta.htm
□関連記事「NECとメルコ、ルータの「Windows Messenger」対応状況」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/01/08/nec-mel.htm
□NEC
http://www.nec.co.jp/
□NECアクセステクニカ
http://www.necat.co.jp/

（笠井 康伸）
2002/01/15 14:49