ビー・ビー・テクノロジー（BBT）は、Yahoo! BBサービスの回線解放に要する日数として発表していたデータの一部を修正した。このデータは、2月8日に総務省が出したYahoo! BBへの指導文書に対するコメントとしてBBTが発表していたもの。

　BBTによれば、ある通信事業者から指摘を受けたため再度チェックを行なった結果、単純な計算ミスが見つかった。そこで再計算を行なったところ、解約手続きにかかっていた日数は、BBTが平均7.9日、NTTが13.5日だったという。2月8日の発表では、BBTが平均9.4日、NTTが27.7日となっていた。この数値は、Yahoo! BBの解約を申し込んだ全ユーザー（1万7363件）の分析を行ない、解約手続きにBBTとNTTがどの程度の日数を要していたかをまとめたもの。

　総務省の指導文書には、2001年12月1日から12月25日までの189件のデータに関する分析が記載されており、これにはBBTが27日、NTTが11日となっていた。BBTは、これに対しコメントを発表。全件をチェックしたところ、解約手続きにはNTTがBBTの3倍もの日数を要しており、責任の一旦はNTTにあると示唆していた。

　NTT東日本もBBTの数値に対しては疑問を示している。そもそもYahoo! BBからは解約手続きの申し込みをNTT東日本だけで2万件以上受け付けており、BBTが全件と説明している1万7363件とは大きくかけ離れているという。また、Yahoo! BBに限らずADSL事業者全体からの解約手続きに対し、NTT東日本は平均8.6日で処理しているという反論だ。

□関連記事「総務省、Yahoo! BBとNTT東西に業務改善を求める指導文書」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/02/08/soumu.htm

（笠井 康伸）
2002/02/21 20:50