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富士通製ADSLモデム

キャリアとの接続状況がグラフで表示される。横軸が周波数、縦軸がデータレート

　アッカ・ネットワークスは、最大下り8MbpsのADSL接続サービスで提供している富士通製のADSLモデムがハングアップしてしまう不具合を解消したファームウェアを公開した。同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。

　公開されたファームウェアのバージョンは「R2.10.b11」。解消されたのはアッカが2月14日に発表していたモデムのハングアップ問題で、DMZ設定を有効にした状態でデータを長時間流し続けたり、同時に2つ以上の情報をNATテーブルに書き込んだりすると、モデムがハングアップしてしまうというもの。

　このほかにいくつかの機能追加も行なわれている。富士通製ADSLモデムは、キャリアとの接続状況（ビットマップ）をグラフで表示する機能をサポートしているが、表示できるのは下り方向だけだった。これが上り方向などのデータも表示できるようになっている。

　また、ISDN回線のノイズを強く受けてしまい回線が安定しない場合に使用できるFMB（FEXT Bit Map）モードへの切り替えができるようになった。ISDN信号の影響が強いタイミングにデータのやりとりを行なわないようにするモードで、最高リンク速度が下り3424kbps、上り416kbpsに制限されるものの、安定したリンクが得られる可能性があるという。

　このほかにも10BASE-T/100BASE-TXやFull/Halfの手動による設定や、スタティックIPマスカレードの設定で範囲指定ができるようになるなどの機能強化も行なわれている。

　なお、アッカによれば富士通製ADSLモデム用のユーザーズマニュアルを1週間後をメドに公開する予定だという。

□8Mbpsサービス用Fujitsu製ルータタイプモデム新ファームウェア（R2.10.b11）リリースのお知らせ（アッカ）
http://www.acca.ne.jp/support/user_support/date/20020227.html
□関連記事「アッカ、8M対応ADSLモデムの不具合について報告」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/02/14/accafj.htm
□アッカ・ネットワークス
http://www.acca.ne.jp/

（笠井 康伸）
2002/02/28 14:00