|
NECソリューションズ執行役員常務の芳山憲治氏 |
BIGLOBEは4月10日、2001~2002年度の事業戦略について発表を行なった。コンテンツ利用会員を含めた会員数は延べ1300万人に達し、経営的にも初の単期黒字化を実現した。また2002年度以降の方針として、無線LANサービスやPhone to Phone型のIP電話サービスを検討中であることも明らかにした。
2001年3月末時点でBIGLOBEを利用するブロードバンドユーザー数はADSLが17万人、CATVが6万人。FTTH利用者は数千人にとどまっているという。トラフィック量は増えているもののバックボーン接続コストは低減傾向にあり、単期黒字化への一助となった模様だ。
2002年度は接続料金の価格競争から脱却し、コンテンツ販売を重視する。また他のISPとの提携を進め、コンテンツの相互供給などを行なう「メガコンソーシアム」の形成に注力していくという。提供サービスの統一やポイント制度の有効活用でユーザー側の利便性を高めるだけでなく、メディアとして価値を高め、広告収入の増大を狙う。
無線LANサービスやPhone to Phone型IP電話サービスの詳細、具体的な提供時期については発表されなかったものの、最終的な調整段階にあるという。近いうちになんらかの発表がされる見込みだ。
また、増加しつつある閉域型コンテンツ配信サービスへの対応策を記者陣から求められたところ、NECソリューションズ執行役員常務の芳山憲治氏は「地域限定であるCATVのようにではなく、民放テレビネットワークのような全国型サービスを展開するべき。そのためにもメガコンソーシアムを推進したい」とした。
□関連記事「BIGLOBEが複数の大手ISP事業者と提携交渉」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/02/26/biglobe.htm
□BIGLOBE
http://www.biglobe.ne.jp/
(森田 秀一)
2002/04/10 16:43
|