シマンテックは、同社のウイルス研究所であるセキュリティ・レスポンスに寄せられた4月のウイルス被害ランキングを発表した。国内、世界ともに1位は「W32.Klez」で2位以下を大きく引き離している。

　国内におけるW32.Klezの報告数は1276件で、2位のW32.Badtrans.B@mmの136件の10倍近くになっている。世界中で見てみるとW32.Klezは4万7038件、2位のJS.Exception.Exploitは9688件で圧倒的にW32.Klezの件数が多いことがわかる。

　シマンテックによれば、W32.Klezは改造バージョンが次々に登場し、現在では10種類程度になっているという。広まる原因としては、ウイルス対策ソフトを入れていない、定義ファイルの配布が間に合わない、セキュリティホールが放置されているなどを挙げている。

□ニュースリリース
http://www.symantec.com/region/jp/news/year02/020507.html
□関連記事「ソフォス、4月のウイルス被害状況を発表、Klezによる被害が全体の80％」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/05/02/sophos.htm
□シマンテック
http://www.symantec.co.jp/

（正田拓也）
2002/05/07 12:28