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代表取締役CEOの千本倖生氏 |
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取締役CTOの小畑至弘氏 |
イー・アクセスは都内で事業説明会を開催し、8Mbpsを超える速度のADSLサービスを開始すると発表した。8月に試験サービスを開始し、秋は商用サービスに移行するという。
8Mbps超のサービスは、同社の取締役CTOの小畑至弘氏が説明した。局舎から1.5km以内で現在の8Mタイプのサービスで上限に近い通信速度が出ているユーザーに限定されるものの、局舎から至近距離では最大で20Mbpsのサービス提供ができる可能性がある。サービス提供の際に現在のADSLモデムのアップデートで対応可能か、機器の取り替えが発生するかなどは未定としているが、現在、各プロバイダと協議を進めている段階という。
小畑CTOは、同日に公開されたADSLモデムのファームウェアについても触れ「G.dmtになってAMラジオの影響があることがわかった」とし、ISDNの干渉や信号減衰以外にも速度低下の大きな原因となっていることを明らかにした。新ファームウェアは「これ以上いいものがないほど」と仕上がりに自信があることを強調した。
また、同社の業績は2002年3月現在の加入者は約25万人、売上は約52億円となった。加入者数、売上ともに前年同月の約13倍になり、2002年度内にEBITDA(金利・税金・償却前利益)で黒字化を達成する見込みという。
先日話題になった日本のテレコムの「J-DSL」を吸収との報道について代表取締役CEOの千本倖生氏は「否定はしない」と発言した。その上で「どのような形で展開するかはいまだ検討中だ」としてそれ以上のコメントを避けた。
今後の同社のサービスについて、千本CEOは「イー・アクセスはADSL会社ではない」と述べ、光ファイバ接続への進出に意欲的な姿勢を明確にした。現在、ADSLに特化した経営をしていることはビジネス上の決断にすぎないとして、「10年後は光のビジネスの会社になっているかもしれない」と締めくくった。
□関連記事「イー・アクセス、速度向上を図ったADSLモデムの新ファームウェア」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/05/08/eaccess.htm
□イー・アクセス
http://www.eaccess.net/
(正田拓也)
2002/05/08 16:51
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