WLAR-8MACGT

　メルコは、ADSLモデム内蔵の無線LANルータ「WLAR-8000ACG」とそのモデルチェンジ型である「WLAR-8MACGT」共通のファームウェアを公開した。本体用とADSLモデム用の2種類が含まれており、バージョンは「1.21 beta3」。同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。

　本体側のファームウェアでは、WAN機能に「EoA機能でIPアドレスを指定して使用する」「DHCPサーバからIPアドレスを自動取得」の項目を追加、ADSL符号化方式にAnnex.A用の「Multimode」、イー・アクセスおよびフレッツ・ADSLの一部ユーザー用の「Legacy G.DMT」、物理リンクが切断されやすい場合に安定させることができるという「Coding Gain」を採用している。また、画面構成も大幅に変更、表現なども一部改めている。

　ADSLモデム用ファームのバージョンは「020524B」。Centilliumのチップを搭載した局側のADSL機器間で発生していた接続ができない、速度が極端に遅いなどの問題を解消しているが、局側機器のファームウェアのバージョンによっては、一部接続できない場合があるという。メルコでは、接続ができなくなった場合はモデムのファームウェアを以前のものに戻すか、本体用ファームウェアを1.21 beta3にしたままモデム部分のみを更新するよう呼びかけている。

　今回発表されたファームウェアは、動作保証のないベータ版。ファームウェアを利用すると、Ver.1.10以前へのバージョンダウンができなくなるほか、設定が初期化されるため、自分で再設定する必要がある。

囗WLAR-8000ACG / WLAR-8MACGT ファームウェア　Ver.1.21 beta3
http://buffalo.melcoinc.co.jp/download/driver/lan/wlar-8000acg.html
囗関連記事：メルコ、ADSLモデム内蔵無線ルータ「AirStationADSL」をモデルチェンジ
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/04/18/melw8.htm
囗メルコ
http://www.melcoinc.co.jp/

（甲斐祐樹）
2002/05/27 19:05