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【 2009/12/25 】 【 2009/12/24 】 |
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| 米Microsoft副社長古川氏、開幕基調講演レポート |
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Corona（コードネーム）は再生ソフトだけでなく、配信サーバーやコーデック、開発ツールなども含めたプラットフォームとしての総称。インターネットラジオが始まった1995年前後を第1世代、ブロードバンド対応の始まった1999年頃を第2世代と捉えた場合、Coronaは第3世代に相当するストリーミング技術だとしている。疑似音響ではないリアルな5.1ch音声のサポート、MPEG-4と比較して2倍を誇る動画圧縮率などが特徴だ。 壇上に上がった古川氏は、まずパソコンの売上が減少していることなど、業界は決して明るい話ばかりではないことを述べた。しかしながら3月末時点でのブロードバンド加入回線数が国内で約430万回線を数え、世帯数ベースで換算すれば日本の約10％の世帯がブロードバンド環境を利用しているとし、「パソコンと新しいメディアをつなぐためのパイプは十分に確保されつつある」と語った。 そしてブロードバンド対応を謳うWindows XPのリリースや、著作権保護技術がWindows Media上で確立したこと、Windows Media Playerの配布本数が3億5000万本に達することなどから、Windows Mediaがプラットフォームとして広がりつつある状況を説明した。 それらの成果として、複数社との協業・提携を発表した。ソニーとはVAIO向けのeラーニングコンテンツ配信、エイベックスの音楽ダウンロード販売用にWindows Mediaが採用されたほか、松下電器産業からはWindows Media形式に対応したセットトップボックス「Broadnow」が今後リリースされる。 講演中にはいくつかのデモンストレーションを披露した。Coronaでサポートされる「FAST STREAM」機能は、再生までの待ち時間を大幅に短縮できる技術で、プレイヤーの再生ボタンをクリックしてからほとんどタイムラグなく再生が始まっていた。早送り・巻き戻し時でも同様で、再生ファイルを複数個切り替えるような視聴スタイルでも有効な機能だという。 また「ALWAYS ON Streaming」機能はストリーミング再生中に回線が切断されても、HDDの空き容量を判別して送られる先読みデータを再生し続けるというもの。データが途切れるとストリーミング自体が一時停止してしまう現象を回避することができる。会場では実際にLANケーブルを20～30秒程度とり外し、問題なく再生が続けられることを証明してみせた。 圧縮率に対する画像の美しさもCoronaの特徴の1つだという。Corona 2Mbps、MPEG-2 6Mbpsでストリーミング配信される映像の比較デモでは、1/3の配信帯域でもDVDにせまる高画質映像を提供できることを強調した。 古川氏はこれらの新技術がもたらす新たなビジネス展開についても言及し、ストリーミング中にCM映像を挿入するような用途などがあるだろうとした。 基調講演の後、古川氏は会場を移して米Microsoft Windowsデジタルメディア事業部ジェネラルマネージャのDave Fester氏と共に報道関係者向けの説明会を行なった。Dave Fester氏は、パソコン上でCoronaを再生する場合のスペックはCPUの動作クロックが1GHz程度と説明、Coronaに対応するビデオカードを用いると500MHz程度のパソコンでも再生できると述べた。 Coronaのデモは、NTT東日本の協力を得てStreaming Media Japanの展示ブースでも披露している。近日中には都内の大型量販店にデモ用の機材が設置され、5.1ch音声のストリーミング映像が体験できるようになる。 □関連記事：MSとNTT東日本、5.1ch対応映像をストリーミング配信するデモ
（正田 拓也／森田 秀一） |
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