NTTコミュニケーションズは6月10日、総務省に対して5GHz帯における屋外無線LAN実験局の免許申請を行なった。免許取得後速やかにIEEE 802.11aによる屋外での無線LAN実験を開始する。
この無線局免許は、5月に電気通信審議会が「5GHz無線アクセスシステムの技術的条件」として、屋外利用の開放を踏まえた答申を出したことを受けたもの。そのため、今回、実用実験の実施に必要な実験局の免許を申請した。
同社では、免許が許可される時期は7月と見込んでおり、免許が取得でき次第、都内の数カ所に実験設備を設けて無線LAN環境でのさまざまなデータをとり、質の高いサービス提供のためのノウハウを蓄積していくという。
なお、今回の実験はIEEE 802.11aではあるものの、国内で通常販売されている機器とは異なる周波数を用いる。現在、国内で通常販売されているIEEE 802.11a機器の周波数は5.15GHz~5.25GHzだが、開放される見込みの周波数は5.030~5.091GHz。同社では、実験に際して特別な無線LAN機器を用意する。
□ニュースリリース
http://www.ntt.com/release/2002NEWS/0006/0610.html
□関連記事:情報通信審議会、屋外での5GHz無線アクセスについて答申
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/05/07/soumu5g.htm
□NTTコミュニケーションズ
http://www.ntt.com/
(正田拓也)
2002/06/10 17:59
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