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NTT西日本、IEEE 802.11b準拠の無線LANサービス「フレッツ・スポット」

フレッツ・スポットのロゴ
 NTT西日本は、無線LANによるインターネット接続サービス「フレッツ・スポット」を開始する。サービス開始日は7月1日を予定しており、事前申込は6月24日9時より受け付ける。月額料金は800円。

 フレッツ・スポットは、IEEE 802.11bに準拠した最大11Mbpsの無線LANを外出先の該当エリアから利用できるサービス。サービスの利用にはWi-Fi準拠の無線LANカードをユーザーが用意し、フレッツ・スポットに対応したプロバイダーに加入する必要がある。対応プロバイダーは現在15社で、プロバイダとの接続にはPPPoEを用いる。サービスの対象はNTT西日本が提供するフレッツ・ADSLなどのフレッツシリーズを利用しているユーザー。開始直後は大阪府大阪市の梅田・難波を中心とした約30スポットを用意、その後名古屋、福岡へのエリア拡大を検討しつつ、今年度内に2000スポットを提供する予定だという。

 6月6日より試験サービスを開始しているNTT東日本の「Mフレッツ」と比較すると、IEEE 802.11bを利用した無線LANサービスという面では共通するものの、サービスの詳細は大きく異なる。Mフレッツではユーザーが無線LANを利用する「Mフレッツメイト」およびアクセスポイントを構築する「Mフレッツホスト」の2コースが用意されているが、フレッツ・スポットではアクセスポイントをNTT西日本が用意するため、提供されるのは無線LANを利用できるサービスのみ。また、NTT東日本で提供されるUSB接続のハードウェア認証キーはフレッツ・スポットでは提供されない。料金面ではフレッツ・スポットが800円であるのに対し、Mフレッツは試験サービス中のため200円となっている。

サービスのイメージ

 サービスはIEEE 802.11bの標準セキュリティ機能を利用する「標準プラン」とユーザーIDなどで認証を行なうIEEE 802.1xの機能を利用する「高セキュリティプラン」の2種類。両プランとも月額利用料の800円、初期費用の基本工事費は1000円は共通だが、交換機等工事費は標準プランの1000円に対し、高セキュリティプランは電子証明書等に関する工事費も含むため2000円となる。なお、高セキュリティプランについては当面の間OSにWindwos XPを搭載したパソコンのみに対応するという。標準プランではMACアドレスと40bitのWEPに対応、高セキュリティプランではそれに加え、IEEE 802.1xを利用して電子証明書および動的暗号キーで認証を行なう。動的暗号キーはバックグラウンドでやり取りされるため、ユーザー側で意識する必要はないという。

 NTT西日本では、サービス開始当初はフレッツユーザーのみを対象とするものの、フレッツシリーズ未契約のユーザーに対してもサービスの提供を予定、IEEE 802.11aの対応も検討しているという。また、Mフレッツとのローミングについては、具体的な検討はないとしている。


囗ニュースリリース
http://www.ntt-west.co.jp/news/0206/020613.html
囗フレッツ・スポット
http://www.ntt-west.co.jp/flets/spot/
囗関連記事:「フレッツ・スポット」の提供エリアおよび対応プロバイダー
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/06/13/spotarea.htm
囗関連記事:NTT東日本、月額200円の無線LANサービス「Mフレッツ」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/05/29/mflets.htm
囗NTT西日本
http://www.ntt-west.co.jp/

甲斐祐樹
2002/06/13 17:32

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