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イー・アクセスは、「G.992.1.AnnexC」規格による下り最大12MbpsのADSLサービス「ADSLプラス」を10月より開始すると発表した。利用には提携プロバイダーは新たにADSLプラスに対応したメニューが設定され、ユーザー宅のモデムは新規格に対応したものが必要になる。
「ADSLプラス」の提供局はイー・アクセスの現在のサービス提供地域と6月下旬拡大予定の90局を合わせた563局。その後、日本テレコムから譲渡を受けたADSL局など、全国に拡大される予定。対応プロバイダーは、BIGLOBEをはじめ、@nifty、ASAHIネット、DTI、Panasonic hi-ho、ODN、TTNet、コジマネットなどが対応し、8月初旬より受け付けを開始する。
イー・アクセスによると、新方式の特徴は、下り最大12Mbpsを実現する「Speedプラス」、最大伝送線路長7kmを実現する「Reachプラス」、全ユーザーが速度アップの可能性のある「Linkプラス」、セキュリティ機能の「Securityプラス」の4つがある。
「Speedプラス」は米Centillium製の新DSLチップを搭載したNECおよび住友電工の機器を使用し、ノイズに強いエラー訂正機能やISDNとの干渉対策がされた「G.992.1」の高速化オプションを実装し、下り最大12Mbpsの速度を実現した。
「Reachプラス」は通信開始時のトレーニングと呼ばれる動作に使用する周波数帯域を広げ、制御信号を多重化してノイズ耐性をアップさせる技術。これにより伝送距離が長くなり、従来NTT収容局から線路長4~5kmが限界のところを6~7kmまでアップさせる。
全ユーザーの速度アップの可能性のある「Linkプラス」は、線路長にかかわらず現在の8Mタイプのサービスと比較して100~500kbpsの速度向上の可能性がある。また、「Securityプラス」は搭載するCentillium製の新DSLチップがファイアウォールなどのセキュリティ機能をサポートしている。
実際にユーザーがADSLプラスを利用するには、契約しているプロバイダーにプラン変更を申し出て、ADSLモデムをADSLプラスに対応したものに交換する必要がある。対応したADSLモデムは、従来と同様にイー・アクセスからもレンタルで提供される予定だ。
なお、イー・アクセスでは、今年の冬にさらに高速な次世代ADSLサービスを実施する計画もあるとしている。
□ニュースリリース
http://www.eaccess.net/jp/press/2002/pr020619.html
□関連記事:イー・アクセス、秋に8Mbps超のサービスを開始
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/05/08/eac8mu.htm
□関連記事:Centillium、ADSLの速度向上および距離拡大を可能にする新技術
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/05/22/extreme.htm
□イー・アクセス
http://www.eaccess.net/
(正田拓也)
2002/06/19 13:02
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