ソフトバンクは、Yahoo! BBの運営を行なっているソフトバンクの子会社、BBテクノロジーを100%子会社としたと発表した。従来はソフトバンクとグループ6社の共同出資であったものを株式譲渡によってソフトバンクの100%出資とした。
BBテクノロジーは、ソフトバンクから過半数を超える51%の出資を受けていたほか、ソフトバンクグループ6社から出資を受けていた。内訳はソフトバンク・ブロードメディア(15%)、ソフトバンク・ファイナンス(10%)、ヤフー(10%)、エヌ・シー・ブロードバンド(9%)、ソフトバンク・テクノロジー・ホールディングス(3%)、ソフトバンク・イーシーホールディングス(2%)から合計で49%。この6社から株式をソフトバンクに譲り受けることで、ソフトバンク100%出資の完全子会社とした。
完全子会社化については、ソフトバンク・グループがブロードバンド・インフラ事業を本格展開していく中でBBテクノロジーがその中核となり、ソフトバンクによるBBテクノロジーの経営責任を明確化していくためだという。
ソフトバンク・グループ代表の孫正義氏は5月に行なわれたソフトバンクの決算発表の席で「BBテクノロジーの仕事が120%を占める」などと発言しており、これまでもBBテクノロジーがソフトバンク・グループにおける重要な役割を担っていることは明らかだった。そのBBテクノロジーを完全子会社化することでソフトバンクグループでの位置づけをさらに明確に示した。
また、完全子会社化のもうひとつの理由として、BBテクノロジーとそのパートナーであるヤフーなどのグループ各社との独立性・透明性を強化することも挙げている。
□関連記事:「ソフトバンク決算、当期赤字888億。BB設備投資は875億」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/05/10/softb.htm
□ソフトバンク
http://www.softbank.co.jp/
□BBテクノロジー
http://www.bbtec.net/
(正田拓也)
2002/08/05 16:44
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