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トレンドマイクロ、パターンファイル更新前に感染を予防する企業向けソフト

 トレンドマイクロは、6月に発表した新種ウイルスから企業を守る新構想「トレンドマイクロエンタープライズプロテクションストラテジー(TM EPS)」に対応したウイルス対策ソフトを発表した。全体の管理を行なう「Trend Micro Control Manager」とゲートウェイセキュリティ対策の「InterScan Messaging Security Suite」の2種。

 「トレンドマイクロエンタープライズプロテクションストラテジー(TM EPS)」は、パターンファイルの更新を待たずに、新種のウイルスに対する対策などを行なうもの。今回発表された「Trend Micro Control Manager」を中心として、「InterScan Messaging Security Suite」のような対応製品を連携させ、企業内ネットワークにおけるウイルス被害を最小限に抑えるのが目的。

 今回発表された「Trend Micro Control Manager」は、TM EPS対応ソフトに同梱されて提供されるもので、対応ソフトのユーザーに無償で提供されるソフトウェア。「InterScan Messaging Security Suite」はウイルス対策はもちろん、DoS攻撃対策、不正中継防止、コンテンツフィルタリング、スパム対策を行なうメールゲートウェイソフト。「Trend Micro Control Manager」と連携することで、ウイルスパターンファイルが配信される前の大規模感染も事前に防ぐことができる。

 また、「InterScan Messaging Security Suite」は10月2日から提供開始され、25アカウントの場合、1アカウントあたりの年間使用許諾料金は5930円となる。大規模導入の際は割引となるボリュームディスカウント制度も用意される。動作する環境はPentium III 800MHz以上のCPUに、256MBのメモリ、インストールディレクトリに300MB以上、システムドライブに150MB以上の空き容量が必要。対応OSはWindows NT Server 4.0(SP6a)またはWindows 2000 Server(SP2)以降となっている。

 なお、トレンドマイクロでは、今後もTM EPS対応製品の発表を予定している。次の段階では、企業内の各パソコンに導入されるウイルス対策ソフト「ウイルスバスター コーポレートエディション」がTM EPSに対応する予定。詳細は明らかにされていないが、各パソコンにインストールされるウイルス対策ソフトの新種ウイルスに対する防御力が向上する見込み。そのほか、Webベースで侵入するウイルスの対策を行なう「InterScan WebProtect」などもTM EPS対応の予定があるという。


□関連記事:トレンドマイクロ、企業向けセキュリティ対策ソリューションを発表
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/06/26/tmeps.htm
□トレンドマイクロ
http://www.trendmicro.co.jp/

正田拓也
2002/08/21 16:03

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