試験用アンテナを搭載した車

　スピードネットは、屋外でのIEEE 802.11aに準拠した無線LANの実験を9月4日より行なう。スピードネットは2000年1月に5GHz帯を利用した無線LANの動作実験に成功しており、7月3日には5GHzの無線LANについて実験局免許を申請していた。8月30日に実験局免許が交付されたことを受け、実験を開始する。

　実験はモニターを募集するといった形態ではなく、あくまでスピードネットによる検証実験となる。試験期間は9月4日から12月末を予定、実験エリアは実際の利用環境を意識し、都市部として新橋、住宅街として埼玉県川口、マンション模擬試験として神奈川県川崎、運用試験として神奈川県川崎市高津区のエリアがサンプルとして選ばれている。実験エリア内をアンテナを搭載した車で移動し、電波の特性やスループット、屋外から屋内への浸透性などを検証する。スピードネットではこの試験で実効速度20Mbpsのスループットを目指しているという。

　本試験後の商用化などを含めた予定は現在のところ未定だという。なお、スピードネットでは9月にIEEE 802.11bに準拠した無線LANの試験サービスも行なう予定。こちらはモニターを募集し、東京電力とエーエム・ピーエム・ジャパンが共同運営する「TEPCO de am/pm」などで試験サービスを提供していく予定だ。

5GHz帯無線LAN実験のイメージ図

□ニュースリリース
http://www.speednet.co.jp/press/020904.html
□関連記事：スピードネット、5GHz帯無線アクセスの動作試験が成功
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/02/04/speed5.htm
□関連記事：スピードネット、IEEE 802.11bに準拠した無線LANの試験サービス
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/07/16/speednet.htm
□スピードネット
http://www.speednet.co.jp/

（甲斐祐樹）
2002/09/04 17:10