IEEE 802.11aベースの有機ELディスプレイ。横には「Powered by Magis」の文字が

　三洋電機は、無線LANを内蔵した有機ELディスプレイを出展した。IEEE 802.11a、IEEE 802.11bの両規格をベースとした無線LAN技術を搭載している。

　有機ELディスプレイとは、パネルそのものが光を放つため消費電力が少なく、応答スピードも高速であるため次世代のディスプレイとして期待されている。三洋電機が出展していたのは無線LAN機能を内蔵した有機ELディスプレイで、IEEE 802.11a、IEEE 802.11bそれぞれの規格をベースとしたディスプレイが展示されている。11a対応のディスプレイは実効速度30Mbps、11b対応のディスプレイは実効速度6Mbpsでの画像転送が可能。ただし、どちらも11aおよび11bの規格がベースとなっているが、独自の方式を採用しているため、一般の11a、11bに準拠した製品との互換性はなく、動画の転送には専用のサーバーが必要になる。なお、11aのチップセットには米国Magis Networksの技術「Air5」を採用しているという。

　三洋電機のブースではほかにも、無線LANを内蔵したデジタルカメラが展示。NETWORLD+INTEROP 2002 TOKYOでも展示されていた製品で、撮影した画像を無線LANを使用して即座にパソコンへ転送、表示することができる。

IEEE 802.11bベースのディスプレイ。筐体のデザインは同一	無線LAN内蔵デジタルカメラ

□関連記事：三洋電機、無線LANで画像転送のできるデジタルカメラ[NETWORLD+INTEROP 2002 TOKYO]
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/07/04/sanyo.htm
□三洋電機
http://www.sanyo.co.jp/

（甲斐祐樹）
2002/10/01 19:40