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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
BUGBEARに大規模感染の兆候。トレンドマイクロが対策サイトを設置

 トレンドマイクロは、「WORM_BUGBEAR.A」の大規模感染の兆候が見られるとして、ウイルス警報をVAC-2に上げて警告するとともに、専用対策Webサイトを設置し、情報提供を開始した。

 今回のような脅威度がVAC-2にランクされるウイルスは過去に「WORM_FBOUND.B」「PE_MAGISTR.A」「WORM_HYBRIS」などがあり、VAC-1に次いで脅威度が高い。VAC-2の定義としては、国内で感染報告が多数あり継続して問合せが続き、破壊力が強く、感染力の強いウイルスとしている。

 トレンドマイクロでは、BUGBEARの情報を集中して提供するため専用対策Webサイトを設置、「WORM_BUGBEAR.A」の詳細なウイルス情報、感染防止対策や感染の疑いがある場合の対処方法、現在の世界中の感染被害状況などの情報を掲示した。また、感染してしまった場合の駆除ツールも用意され、無償でダウンロードできる。

 「WORM_BUGBEAR.A」は、Outlook Expressのアドレス帳やメールボックスなどからアドレスを取得し、170件のアドレスに対して自身のコピーを添付したメールを送信者を詐称して送信する。同時に、共有ファイルを経由してネットワーク感染を行ない、侵入のためのバックドアの作成、情報漏洩、セキュリティソフトのプロセス強制終了なども行なう。

 なお、トレンドマイクロによれば、同社に寄せられた日本国内の感染被害報告件数は10月10日19時30分現在で417件、一日当たり60~80件の報告があるという。


□BUGBEAR専用対策WEB
http://www.trendmicro.co.jp/bugbear/
□関連記事:シマンテック、「W32.Bugbear@mm」ウイルスの危険度を引き上げ
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/10/03/bugbear.htm
□関連記事:NAC、新種ウイルス「Bugbear」を危険度「中」に指定
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/10/01/bear.htm
□トレンドマイクロ
http://www.trendmicro.co.jp/

正田拓也
2002/10/10 20:24

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