NTT東日本は、IEEE 802.11bに対応した無線LANアクセスポイント内蔵ルータと無線LANカードのセット「Web Caster FT5100ワイヤレスセット」を発表した。フレッツADSLのPPPoEマルチセッション対応となったことに合わせ、このセットもPPPoE 2セッションに対応した。価格は2万9800円で、NTT東日本エリアで10月下旬から販売される。

　「Web Caster FT5100ワイヤレスセット」はIEEE 802.11bに対応した無線LANアクセスポイントに、Universal Plug and Play（UPnP）に対応したブロードバンドルータを組み合わせた本体と、無線LANカード「Web Caster FT-STC-O」1枚をセットにした製品。無線ルータ部分は、フレッツ・シリーズに対応するPPPoEクライアント機能を備えるが、2セッションまで同時にPPPoE通信が可能なため、フレッツ・スクウェアなどのフレッツ網内にあるコンテンツと、プロバイダーを経由した通常のインターネット上のコンテンツをシームレスに閲覧できる。

　そのほか、無線ルータ本体に搭載される機能は、NAT/IPマスカレード、LAN側の通信機器に253台までIPアドレスを割り振るDHCPサーバー機能、複数のIPアドレスが割り当てられるサービスに対応したUnnumbered機能など。無線LAN部のセキュリティは64/128BitのWEPに対応した。

　本体に装備されるインターフェイスは、WAN側に100BASE-TX/10BASE-Tを1ポート、有線LAN側には100BASE-TX/10BASE-Tを4ポート備える。有線LAN側の4ポートはいずれもクロスとストレートを自動判別するスイッチングハブ機能を持つ。本体のサイズは58×165×200mm（幅×奥行×高・突起含まず）で、重さは430g。

　同梱される無線LANカード「Web Caster FT-STC-O」はIEEE 802.11bに対応した無線LANカード。64/128BitのWEP、ESS-IDなどのセキュリティ機能を持つ。セットに同梱されるほか、増設用に単品でも9800円で販売される。

□ニュースリリース
http://www.ntt-east.co.jp/release/0210/021010c.html
□関連記事：NTT東西、フレッツ・ADSLとBフレッツの同時接続セッション数を拡張
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/09/24/msession.htm
□NTT東日本
http://www.ntt-east.co.jp/

（正田拓也）
2002/10/10 18:42