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「AP-5000」 |
アイコムは11月より、無線LANアクセスポイント「AP-5000」と「AP-3000HS」の2機種を発売する。価格はいずれもオープンプライスだが、予想販売価格は「AP-5000」が12万8000円前後、「AP-3000HS」が8万円前後。システム構築事業者などを通じての販売が中心となる見込み。
AP-5000は11月下旬発売予定。IEEE 802.11bとIEEE 802.11aの両無線規格に対応するチップを本体内に標準装備しており、IEEE 802.11bとIEEE 802.11aが混在するネットワークを構築できる。
また10BASE-T/100BASE-TXのイーサネットポートをWAN/LAN側にそれぞれ1つ搭載しているため、一般的なブロードバンドルータとしての動作が可能。WAN-LAN間のスループットは未公表だが、アイコムではFTTHクラスの通信に十分対応できるレベルだとしている。
無線LAN部のセキュリティ機能としては、MACアドレスフィルタリングに加え、64/128bit WEPを搭載。IEEE 802.11aを使った通信時には152bit WEP、OCBAES(128bit)も選択できる。
本体には、1本だけで2.4/5.2GHz帯をサポートできるアンテナを2本装着。さらにオプション品の分離タイプアンテナ「AH-104」を本体アンテナと交換して、無線通信エリアを広げることも可能だ。またイーサネットケーブル経由で電源供給を行なうための専用ユニット「SA-2」も別途販売する。
突起物を除いた本体サイズは、230×167×38mm(幅×奥行×高)、重量が約780g。なおアイコムによれば、今後のファームウェアアップデートなどで、アクセスポイント間の無線通信機能機能をサポートする予定だという。
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「AP-3000HS」(左)とイーサネット電源供給ユニット「SA-2」 |
「AP-3000HS」は11月初旬発売予定で、ホットスポットサービスを提供する事業者向けの製品。サポートする無線方式はIEEE 802.11bのみだが、JIS保護等級4(防まつ型)に相当する防水機能を実現、屋外でのホットスポットサービスに対応できる。
管理機能もホットスポット用に最適化されている。クライアントパソコン間の無線通信を遮断したり、曜日や時間に応じたアクセス制限をかけられる。MACアドレスフィルタリングや64/128bit WEPにも対応する。
AP-3000HSの本体サイズは、140×120×50mm(幅×奥行×高)、重量は960g(本体直付けのケーブル重量を含む)。なお製品パッケージには、AP-5000にも対応するイーサネット電源供給ユニット「SA-2」を標準で同梱している。
□ニュースリリース
http://www.icom.co.jp/info/news/035.html
□関連記事:アイコム、IEEE 802.11aに対応した無線LAN製品を出展
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/07/03/icom11a.htm
□アイコム
http://www.icom.co.jp/
(森田 秀一)
2002/10/16 14:20
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