マイクロ総合研究所は、IEEE 802.11bに準拠した無線LANアクセスポイント機能を搭載したルータ「NetGenesis SuperOPTAir」を10月下旬から発売する。価格はオープンプライスだが、実売は3万2000円前後になる見込み。
「NetGenesis SuperOPTAir」は既に発売している高スループットのルータ「SuperOPT90」をベースにPCカードスロットを設け、無線LANカードを装着することで無線LANアクセスポイント内蔵ルータとしたもの。
ルータに搭載するCPUはベースとなる「SuperOPT90」と同じ日立のSH-4で、動作クロックも同一の240MHz。WAN側ポート有線LANポートのスループットは同社測定値で90Mbps、WAN側をBフレッツ利用時などに使用するPPPoE接続を行なった場合でも72Mbpsを記録したという。
無線LAN部分は同梱されるPCカード形状の無線LANカードを本体スロットに挿入して使用する。無線LANカードはIEEE 802.11bに対応し、最大11Mbpsの通信が行なえる。セキュリティ機能では64/128bitのWEPに対応し、最大256までのMACアドレス登録機能や、SSID機能を備えた。
ルータ部分の機能はベースとなった「SuperOPT90」と同様だが、無線LAN機能を搭載したため、若干のスループット低下が起こったという。機能面では複数のIPアドレスを割り振るサービスに対応したUnnumbered機能、サーバーの公開やオンラインゲームなどに適した静的IPマスカレード、DMZホスト機能、SYSLOGホストへのログ出力や時刻情報を転送するSNTPサーバー・クライアント機能を搭載している。また、Universal Plug and Play対応については現在対応ファームウェアを開発しているという。
無線LANカードを未装着の状態の本体サイズは64×144×168mm(幅×奥行×高・スタンド含)で重さは380g。装備するインターフェイスはWAN側に100BASE-TX/10BASE-Tを1ポート、LAN側には有線LANポートにクロスとストレートを自動判別する100BASE-TX/10BASE-T×4ポートのスイッチングハブを備える。無線LANカードを挿入するスロットはCardBusに対応し、将来的な無線LANカードのグレードアップも可能な設計となっている。
□ニュースリリース
http://www.mrl.co.jp/news/release/pr_mr-nwgopair.htm
□関連記事:マイクロ総研、実効スループット94Mbpsの「SuperOPT90」などルータ2機種
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/07/24/ng9070.htm
□マイクロ総合研究所
http://www.mrl.co.jp/
(正田拓也)
2002/10/22 19:46
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