SCN 山本泉二社長

　ソニーコミュニケーションネットワーク（SCN）は2002年度第2四半期および上半期の業績を発表した。それによると、第2四半期の売上は97億1900万円、営業利益は7億600万円、経常利益は5億9100万円、当期純利益は1億5500万円を計上した。上半期では売上193億7500万円、営業利益8億9600万円、経常利益7億1300万円、純利益7600万円となった。

　同社の山本泉二社長が第2四半期の概況を説明し、前年同期に比べて売上が21.8％増加していることと、買収したJustNet会員分の増加とブロードバンド会員の増加で54万人増え、9月末現在で229万人となったことを発表した。会員の伸びについてはダイヤルアップ会員の減少などで鈍化傾向にあるとしながらも「順調に伸びてきている」と感想を述べた。

　また、So-netは上半期で利益をあげていながらも今年度の期末予想については10億円の純損失を見込んでいる。それについては「競争も激化しているので、むしろ積極的に会員獲得を行なっていきたい」として会員増加のために投資を行なうことを明らかにした。さらに山本社長は100万人のブロードバンド会員を獲得している「Yahoo! BB」についても触れ、Yahoo! BBが現在行なっている量販店での販促活動とは違う方法で会員獲得を行なうとした。

　今後、提供される新サービスについてはIP電話サービスを挙げ「いずれVoIP自体が基本サービスになっていき、メールサービスと同じ位置づけになるだろう」と見通しを語り、自社で展開するのではなく、インフラを持っているところと提携してサービスするという考えを述べた。

□関連記事：SCN、2002年度第1四半期の営業利益は1億9100万円
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/07/24/sonet.htm
□So-net
http://www.so-net.ne.jp/

（正田拓也）
2002/10/25 18:04